クラッチ&プーリーのアップグレードSTEP3

シルバーピジョンC-90

2014年2月27日


意外に大きい5mmの差

前回の失敗により、C-90オリジナルのクラッチハウジングの軸長が新規に入手したセットより5mm短い事がわかりましたが、このわずか5mmの差がかなり大きな壁となりました。

クラッチユニットとプーリー(内側)は、下の写真のリングを介してカップリングナットでドライブシャフトに固定されています。

 

本来このリングは、クラッチハウジングを固定しつつもプーリーとは直接接触せず、プーリーをフリーな状態にしておく事により、アイドリング時にクラッチハウジングの回転をプーリーへ伝えない仕組みになっています。

 

しかし、C-90のクラッチハウジングの軸長が5mm短いので、このリングが先にプーリー内のベアリング端と接触してしまい、アイドリング時にプーリーも回転してしまうという不具合が発生します。

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という事で、この5mmの差を克服する術を検討してみました。


リングを設計してみた

前述したリングは、プーリーをフリーな状態にしておくとともに、もうひとつプーリーの脱落を防ぐという役割を同時に担っているのですが、このリングの外径は25mmで、内径24mmのプーリーに対して1mm(半径0.5mm)の余裕しかありません。

 

それでも、当初はなんとかそのまま使うつもりでいましたが、軸長の5mmの違いを克服する術を考えるにあたり、市販のシムなどでは適合するサイズがない事がわかりましたので、このリングをあらたに作り直し、同時にこのリングを使って軸径の違いを克服する事にしました。

本来このリングは内径22mmのプーリーの脱落防止のために25mmの外径に設計されていますので、今回入手した内径24mmのプーリーに対しては27mmの外径が必要となります。

 

さらに、クラッチハウジングの軸径の5mm分を補うため、リングの内径22mmまでの部分を5mm突出させる必要があります。

 

それらの事を考慮して、この素人図面を描き、カラーの制作でお世話になった業者さんへ見積もり依頼をして見ました。

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ところが、送られてきた見積もりを見て驚きました。なんと9千円もかかるとの回答でした。・・・(汗)

 

製作をお願いするべきかどうか数日熟考してみましたが、これではオークションでクラッチ&プーリーを格安で入手した意味がなくなると思い、別の手段を探してみました。


シムリングをオーダーしてみた

そんなとき、とあるメーカーがセミオーダーで希望サイズのシムスペーサーを1個単位から製作してくれる事を知りました。

 

リングの中央はドライブシャフトに合わせて異形穴となっていますが、この部分の役割を考えるとドライブシャフトとの軸径さえ合っていれば丸穴でも大丈夫なのではないかと思い、見積もりをとってみたところ、なんと2千円程度で製作してくるとの事でしたので早速お願いしました。

 

そして出来上がってきたのがこちらです。

内径16mm/外径22mm/厚み5mmのシムリング 800円

内径16mm/外径27mm/厚み2mmのシムリング 500円

送料500円/代引手数料300円で合計2,100円でした。

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部品が二つに分かれるところが気に入りませんが、背に腹は変えられませんので、これを使ってプーリーを組み付ける事にしました。


プーリー(内側)

入手したプーリー(内側)は二個あり、どちらも軸の内側は針状ころ軸受になっていました。程度もさほど違いはありませんでしたが、一方はなぜか軸受けの固定にサークリップが使われていたのが気になりましたので、サークリップがない方を使用しました。

<針状ころ軸受仕様/重量671g>
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<↑はなぜかベアリングをサークリップ止してある>

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<針状ころ軸受仕様/重量636g>

D7L_3647

プーリー(外側)

プーリー(外側)もウェイトローラーの幅が違うタイプが二個ありましたが、C-90とローラー幅が同じものを使用しました。

 

ただし、幅が同じでも重さは違いますので、きちんとC-90オリジナルのウェイトローラーと入れ替えておきました。

<C-90と同じローラー幅、合わせマーク△あり/重量626g>

D7L_3629

<幅広のローラーが付いている/重量655g>

D7L_3642

プーリーカバー

プーリーのカバーは三個ありましたが、上記のプーリーに位置合わせマーク△がありましたので、カバーもマーク△がついている写真上のものを使用しました。

<見た目は汚いが合わせマーク△あり/重量467g>

D7L_3641

<見た目は一番美しい/重量444g>

D7L_3626
<何故か破廉恥な黄色いペイント/重量452g>
D7L_3701

バネ

プーリー内に収納され、プーリーをベルトに押し付ける役割をするバネは、今回入手したものの方が巻数が多かったのですが、反発力が低かったので、今まで使っていたC-90オリジナルのものを使用しました。

<今回入手したバネは反発力が低い>

D7L_3650

<写真左のC−90オリジナルのものを使用>

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組み付け完了!

選択した部品を丹念にグリスアップしながら各部品を組み付け、同時に写真も撮っていったのですが、外は雨降りのためガレージの中は電気をつけても薄暗く、iPhoneで撮った写真はすべてピンぼけでした・・・(笑)

 

なので、肝心な組付け部分の写真はありませんが。今回オーダーした部品達は狙い通りの働きをしてくれました。

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そして、いよいよ最終章に入ります。