クラッチ&プーリーのアップグレード STEP2

シルバーピジョンC-90

2014年2月20日


クラッチ&プーリーのアップグレードの続きです。

 

前回の対応により、クラッチの不具合は一層されましたので、今回はプーリーの信頼性向上をはかりたいと思います。

 

というのも、私のC-90は、プーリーを固定するためのツメが破損していたものを、工場で溶接修理してもらってから譲り受けたものなので、部品同士の嵌め合いがイマイチでクリップによる固定に多少の不安があるため、できれば今回入手したブーリーに入れ替えてしまいたいと思い、何とか使いこなす術を考えてみました。


解決すべき問題とその対策案について

問題は、C-90オリジナルのクラッチハウジング軸径22mmに対し、今回入手したプーリのベアリング内径が24mmであり、2mmの差が発生するということです。

 

この差を解消するための対策案を下記の通り考えてみましたので、各案について検証してみたいと思います。

・プーリーベアリングの打ち替え

・クラッチハウジングの軸の肉盛り

・軸径の違いを埋めるカラー作成

・クラッチハウジングに溝を彫る


案1 プーリーベアリングの打ち替え

今回入手したプーリー(内側)は、どちらもクラッチハウジングの軸が嵌まる部分には針状ころ軸受が採用されていました。(C-90オリジナルはすべり軸受け)

<針状ころ軸受を採用>

IMG_1343

一方のプーリーの軸受けにはTHOMPSON TAW-243028という刻印が記されている事から、日本トムソンという会社のTAW型の内径24mm/外径30mm/長さ28mmの軸受けが使われているのだと思われます。

 

・・・が、ネットで日本トムソンのカタログを見ても該当する製品はありませんし、そもそもTAWという型が存在しませんでした。

 

TAという型ならサイズが豊富にあるため、内径を22mmに置き換えて調べてみましたが、残念ながら完全に一致するサイズはありませんでした。一番近いサイズは内径22mm/外径30mm/長さ20mmというもので、長さが8mm足りません。

 

この8mmの長さ不足がどう影響するのか判断がつかないのと、そもそもベアリングの打ち替えの技術と工具を私自身が持ちあわせていないというのが課題となります。


案2 クラッチハウジングの軸の肉盛り

クラッチハウジングの軸に肉盛溶接をし、それを旋盤で削って軸径を24mmにする案です。

 

こういう場合の対策として実例はかなりある様ですが、これも溶接や旋盤加工など、私にとっては夢の様な技術を伴うため、業者さんにお願いするのが前提となりますが、その場合の納期と費用が課題となります。


案3 軸径を埋めるカラーの調達

一番現実的と思われるのが、軸径の違いを克服するためのカラーの調達です。ただ、この場合は厚さ1mmという比較的薄いカラーが必要となりますが、市販品にはその様なサイズはありません。

 

この案は、ピッタリのサイズのカラーを探すことが課題となります。

 

また、回転軸の軸径の違いをカラーで埋めるという、安直な考え方が極めて邪道な気もします・・・(笑)


案4 クラッチハウジングに溝を彫る

上記3つの案とは違ったアプローチで、STEP1で使用不可能としていた溝なしのクラッチハウジングに、C-90と同じ向きの溝を掘りって使用可能にするというものです。

 

これが実現すれば、軸径の違いを考えずにプーリーをそのままセットする事が出来ますが、こちらも切削加工という高度な技術が伴うため、難易度は非常に高くなります。


案の選定

案1はとても興味があるものの、8mmの長さの違いの影響が判断しかねるのと、ベアリングの脱着が容易ではないので保留。

 

案2/案4は理想的ではあるものの、実施してくれる業者さんを探すのと、さらに費用がどの程度かかるのかが不明なため最後の手段とし、まずはお手軽な案3を実施してみる事にしました。


カラーをオーダーしてみた

お手軽な案3をすすめる事にしましたが、前述した様に厚さ1mmという板厚のカラーが市販品にはありません。

 

市販品に無いとなると、オーダーであつらえるしかないと思いネットで検索してみると、内径/外径/長さを指定サイズに加工してくれる業者さんが見つかりましたので、早速見積もり依頼をすると、送料含めて3千円程度と納得いく金額の提示がありましたもので、即刻製作をお願いしました。

 

・・・で、出来上がったのがこちらです。

SUS304で制作した内径22mm/外径24mm/長さ30mmのカラーです。

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さっそくクラッチハウジングの軸にカラーを装着してみると・・・

IMG_1414

あれ?

カラーの方が1mm長い・・・!

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計算ではカラーの方が短くなるはずなのに、なぜ・・・?

と思って採寸しなおしてみると、今回入手したクラッチハウジングの軸長が34mmだったのに対して、C-90オリジナル品の軸長は29mmでした。

軸径以外に違いはないと思い込んでいたのが間違いでした。

 

しかも、軸長に違いがあるという事は、プーリーをセットしたあとのドライブシャフトへの固定方法にも問題が出てくる事がわかりました。

 

という事で、クラッチ&プーリーのアップグレードSTEP2は失敗に終わりました・・・(T_T)