信州満喫・ビーナスラインツーリング(後編)

2013年05月02日(木)

車両:BMW R1100RS

走行距離:435Km

カメラ:NikonD7000+iPhone5


昨日は早起き&ツーリングの疲れのため、ゆっくりと寝られるだろうと思って早めにベッドに入りました。・・・が、目が覚めるとなんとまだ午前0時すぎでした・・・(汗)そこから何度か寝ようと試みてはみたものの、なぜか全く寝つけなかったので、開き直って深夜にだれもいない温泉にたった一人でつかってました・・・(笑)その後、明け方に少しウトウトしかけた頃に、セットしていたiPhoneのアラームが鳴りだしたので、寝るのは諦めて早朝の散歩に出かけました。


片倉館(重要文化財)

早朝から散歩にでかけたのは、ホテルのとなりに要塞のごとく聳え立ってる巨大な洋館を見物するためです。この洋館は「片倉館」とよばれるもので、この地で創業し、絹製品の輸出で富を築いた片倉財閥が、昭和初期に地域住民の福利厚生のためにつくった娯楽施設なのだそうです。

 

現在も温泉施設として活用されていて、千人風呂と言われる大理石づくりの大きな浴槽で天然温泉を楽しめるほか、レトロな雰囲気があふれる大ホールで食事を楽しんだり、バルコニーから諏訪湖の景色が楽しめたりするそうです。


諏訪湖

洋館の見物のあとは、諏訪湖の湖岸も少し歩いてみました。

 

大きな湖で良く見かける白鳥の遊覧船や・・・。

何かの神域の様な小島・・・。

八重垣姫の銅像・・・?などがありました。

早朝の散歩を終えた後は、贅沢にも朝風呂を浴び、豪華な朝食をおいしくいただき、しっかりと天気予報をチェックしてから、本日のメインイベントである「ビーナスライン」ツーリングをスタートさせました。


ビーナスライン(入り口〜蓼科湖)

天気予報によると、本日の最高気温は昨日より下がって12度との事でした。今日は2,000m級の山に登る事も考慮すると、冬装備を選択したのは大正解でした。

 

ビーナスラインを心置きなく快走するために、まずはRSのタンクを満タンにし、諏訪バイパス方面からビーナスラインへ進入しました。標識にはビーナスラインと書かれているものの、序盤はただの生活道路という感じで車も多く、決して快適さはありませんでしたが、蓼科高原に差し掛かるあたりから雰囲気がかわって来ました。

蓼科高原に入るとすぐに蓼科湖という小さな湖が現れましたので、トイレ休憩を兼ねてすこし立ち寄ってみました。湖というよりはむしろ池と言った方が良いほどの小ささで、周りには子供向けの遊具が置いてある簡素な遊園地があるだけで、特にこれと言ったみどころはありませんでした。

蓼科湖の景色を写真に収めてRSの元へ戻ると、隣に停まっていたタクシー運転手の方が声を掛けてくれて、色々とビーナスラインの概要を教えてくれました。この方は、BMW K1100RSのサイドカーに乗って良くビーナスラインを走られているそうで、教えてもらった話はとても参考になりました。話ははずみ、この方の愛車のサイドカーにまで話が及びましたが、そこでタクシー無線が入ってあえなくお別れとなりました。


ビーナスライン(蓼科湖〜白樺湖)

蓼科湖から先に進むと、ビーナスラインは適度なワインディングを描き出し、また眺望もひらけてくるので、走りと景色を同時に楽しめるというバイク乗りにとって贅沢な時間が流れ始めます。ただ、先ほどのタクシー運転手の方に教えてもらった通り、路面は少し荒れ気味でした。

 

途中に展望台(女の神展望台)がありましたので、ちょっと立ち寄って見ました。この展望台からは、まだ頂きに雪を残した八ヶ岳連峰や南アルプス、さらには中央アルプスの美しい景色を遠望する事ができました。

 

この写真が八ヶ岳連峰と南アルプスです↓

さらに八ヶ岳連峰のなかの南八ヶ岳のアップです↓

こちらは中央アルプスだと思われます↓

見事な眺望を楽しんだあとは、スズラン峠を越えて白樺湖へ至りました。


ビーナスライン(白樺湖〜車山高原・霧ヶ峰)

白樺湖はさきほどの蓼科湖とちがって、湖と言っても差し支えない大きさを誇っており、その湖畔にはホテルやレジャー施設、レストランなどが立ち並ぶ一大観光地でした。

白樺の木が生い茂る白樺湖周辺を通り過ぎて車山高原へ入ると、まわりの景色は一変し、あたり一面のどかな草原地帯へと姿を変えます。その草原の中を芸術的なラインを描きながら流れて行くワインディングロードと、遠くに見えるアルプスが織りなす見事な風景のコラボレーションを楽しみながら、RSとともに霧ヶ峰まで駆け抜けていきます。

白樺湖までの区間とは対照的に、路面の状況も格段に良くなっているので、走りに関しても極上のフィーリングを楽しむ事ができました。


富士山を遠望する!

走りに酔いしれていると、八ヶ岳連峰でもなく南アルプスとも違うひときわ大きな山影がいつのまにか姿を現わしていました。ひょっとしてあれは「富士山」じゃないの・・・?と思って次に現れた展望台に立ち寄ると、そこには「伊那丸富士見台」という文字が刻まれていました。という事は、間違いなくあの山影は富士山です。

 

早速でトップケースからカメラを取り出し、遠くに見える富士山とRSのツーショットを写真に収めておきました。ビーナスラインから富士山が望めるとは思わなかったので、これは嬉しい誤算でした。


珍事!

これだけの絶景快走路ですので、ここを訪れる車やバイクの台数も少なくありません。

でも、幸運な事に自車線は前後に走行する車両の姿はなく、まれに前方を走る車に追いついてもすぐに道を譲ってくれるので、ほぼ貸し切り状態の気持ちよい走りの時間が途切れる事はありませんでした。

 

さらに、対向車線を次々に駆け抜けてゆくライダー達の姿がツーリング心を盛り上げてくれました。なかでも一番印象深かったのは、この車山高原&霧ヶ峰を駆け上がっている最中に、対向車線をラビット(富士重工)が颯爽と走り去って行った事です!しかも、立て続けに3台・・・!

 

確かに原付やスーパーカブでビーナスラインを登ってゆくライダーも見かけましたが、まさか半世紀も前のスクーターで2,000m級の山を攻める猛者に出会うとは思いもしませんでした。シルバーピジョンでノロノロと近所を流して遊んでいる身にはかなり衝撃的な出来事で、RSのミラーの中で、コーナーの彼方に吸い込まれてゆくラビットの後ろ姿がヤケにカッコ良く見えたひとときでした。


ビーナスライン(霧ヶ峰〜美ヶ原高原)

車山高原&霧ヶ峰のあとは、いよいよツーリングマップルに「日本屈指のスカイライン」と言わしめた美ヶ原まで続くワインディングを駆け上がります。ここからはコーナーの曲率が高くなり、さらに複合コーナーも増えて少しテクニカルな区間になりますが、決して走りにくいという事は無く、次々と目の前に現れるバラエティ豊かなコーナーを楽しみながら駆け抜ける喜びを味わえます。

 

展望が開けるところでは、アルプスの絶景や美しい山々の稜線を楽しむ事が出来て、まさにビーナスラインのハイライトと言える区間でした。ただ、バイクを安全に停められる場所があまりなかったので、写真は諦めて走りに専念し、道の駅:美ヶ原高原美術館まで一気に走りきりました。

道の駅:美ヶ原高原美術館は、標高2,000mという地理的要因に加え、季節外れの寒波のために結構な寒さで、観光客やライダーのみなさんも口々に寒さを訴えていました。そんな中、完璧な冬装備に身を包んだ私は、こともあろうに売店でソフトクリームを注文し、誰もいないウッドテラスに出て、雄大な背景をバックにソフトクリームを食すという暴挙に出たのでした。

この勇ましい行為を記録にのこすべく、iPhoneのカメラで写真を撮ったのですが、ここでまさかの痛恨のミスです・・・。

 

何と!ソフトクリームがピンボケでした。


ダメじゃん俺(@_@)

あ・・・、でもソフトクリームはとっても美味しかったですよ。


ビーナスラインを走り終えて

下りも要所々々で写真を撮ったりしながらワインディングロードを存分に楽しみ、往復約100kmにわたるビーナスラインを心ゆくまで満喫しました。

 

山をおりて来ると時刻は14時を過ぎていたので、そろそろ帰路につかなければなりません。当初の計画では、このあと諏訪大社を訪問するつもりだったのですが、日が暮れる前に帰宅したいので今回はパスしました。

せっかく信州まできたのですから、本場の蕎麦も味わいたいところでしたが、目についた蕎麦屋はどこも満員だったので、中央自動車道路に乗ったあと諏訪湖SAに立ち寄り、「信州の味 山菜おこわ」で少し遅い昼食をチープに済ませました。


最後の最後にやっちまったなぁ〜!

恵那峡SAで休憩と燃料補給を済ませ、土岐JCTに差し掛かったのは17時ごろでした。この調子だと日没までには帰れそうだと思い、東海環状道路に分岐したまさにその時、悲劇はおこりました・・・。

 

何と、進入するレーンを間違えて、美濃加茂方面へ向かってしまったのです・・・。

(本来は豊田方面)

 

最後の最後に大失敗です・・・^^;

 

さて、どうしたものか・・・?と思案しながら走っていると、行き先表示で東海北陸道に接続されている事が分かったので、そのまま走り続けて東海北陸道経由で名神高速道路へ合流し、岐阜羽島ICで一般道へ降りて堤防道路で三重県まで戻りました。・・・が、残念ながらそこで日没をむかえてしまいました。

 

冬装備を身にまとっていても、日没後の寒さはさすがに堪えましたが、約1時間おくれで無事自宅まで帰ってくる事ができました。帰宅後ツーリングマップルで確認すると、絶望的な遠回りでした・・・(涙)


旅を終えて

今回は、約4年ぶりの1泊ツーリングとして「日本屈指のスカイライン」として名高いビーナスラインを中心に、その周辺の見所をまわってきました。

 

ビーナスラインはほぼ全線にわたって単走状態がつづき、八ヶ岳や南アルプス・中央アルプス、さらには日本の名峰富士山などの見事な景色を眺めながら、思う存分走りを堪能する事が出来て、私にとってもRSにとっても至福のひとときを過ごす事ができました。

 

周辺の見所に関しては、あまり事前の下調べをしていなかったので、見落としたスポットもいくつかありましたが、おおむね満足出来るレベルでした。

 

今回のツーリングで、春のビーナスラインの走りは思う存分楽しむ事ができたので、今度は緑につつまれたビーナスラインの風景を楽しむために、再びこの地を目指して走りたいと思います。