馬籠宿・妻籠宿ツーリング

2011年10月23日()

車両:BMW R1100RS

走行距離:335Km

カメラ:NikonD7000


前日の雨は夜半にはあがり、予報では天気も悪くなさそうだったので、高速道路の休日特別割引を利用して旧中山道に残る馬籠宿・妻籠宿を探訪してきました。


不気味な天気

私が住む四日市から高速道路を使って馬籠(まごめ)宿・妻籠(つまご)宿へ向かうには、いくつかのルートが考えられますが、今回は一番走りやすくて分岐を間違えそうにない伊勢湾岸道→東海環状自動車道→中央道というルートをとることにしました。

 

伊勢湾岸道は、日曜日の午前中にもかかわらず車は少なめで、いつも通り広々とした三車線道路が序盤から私とRSを快適な高速走行の旅へといざなってくれます。

 

ここでは、追い越し車線を使って次々と追い抜いて行く車に混じり、10台位のNSXの大集団が現れたかと思うと、それに対抗意識むき出しで走行車線を駆け上がって追走するフェラーリの滑稽な姿があったりなど、休日ならではの珍事を楽しみながら豊田JCTをへ向かいました。

 

豊田JCTから合流した東海環状自動車道は、車線が一つ減るものの伊勢湾岸道と同様に広々とした造りになっており、また通行量も少ないため、走りの快適さは変わりはありませんでした。

 

この様に、走りの方は順調そのものですが、気になるのが天気と気温です。晴れという予報を信じて走りに出たのですが、ここまでの道中で目にした電光掲示板には軒並み「雨」という文字が大きく表示されています。実際に雨は降ってはいないものの、路面は常にハーフウェット状態が続き、頭上では不気味な雲と青空が勢力を二分し、予断を許さない状況でした。

 

一方気温の方は意外と寒くはなかったので、途中でSAに立ち寄って、ジャケットの下に着込んでいたフリースシャツを薄手の長袖シャツに着替えた程でした。これならトップケースに忍ばせてきたパッチの出番はなさそうです・・・(笑)


旧中山道をゆく!・・・はずだったけど

土岐JCTから合流した中央道は、東名高速や名神高速の様な従来型の路肩の狭い窮屈な二車線道路でしたが、車の流れは悪くなく、中津川ICまで淀みのないペースで駆け抜ける事が出来ました。ただ、空模様の方は相変わらずで、走行区間によって晴天と曇天が入れ替わるという有様で、路面は終始ハーフウェットのままでした。

 

中津川ICで中央道を降りて国道19号線をしばらく走ると、馬籠方面へ伸びる県道が現れます。それが旧中山道にあたる県道7号線です。当初はこの旧中山道を走って馬籠宿を目指すつもりだったのですが、途中に大きな案内看板が指し示す近道があったので、そちらを使って山道を駆け上り、本日最初の目的地である馬籠宿へと至りました。

 

宿場の入口付近には割と大きめの無料駐車場がありましたが、すでに満車状態だったので、少し先にあるホタルの里公園の駐車場にバイクを停めて散策を開始しました。

 


馬籠宿

馬籠宿は、中山道六十九次のうち、江戸から数えて43番目にあたる木曽最南端の宿場町で、急峻な山の尾根に沿って拓かれている事から、「坂のある宿場町」としてもよく知られているそうです。

石畳を敷き詰められた坂道の両側には、当時の宿場町の雰囲気を今に伝える家屋が沢山建ち並んでいました。人気のある宿場町なので、ごらんの様にたくさんの観光客が訪れていました。

この馬籠宿は、作家の島崎藤村の生まれ故郷であり、また、藤村の「嵐」という作品の舞台でもあるそうで、小説の登場人物が住んでいた家(清水屋資料館)などが残されていました。

坂を登り切った先には復元された高札場があり、さらにその先にある展望台からは前方にそびえる恵那山系が一望出来ました。

ひとしきり馬籠宿の探訪を終えた頃にはちょうどお腹も減ってきたので、「白木屋」さんというお店に入り、うどん&蕎麦&五平餅がセットになった「合盛りセット」を美味しくいただきました。

 

しっかりと腰が入ったうどん&蕎麦もさることながら、甘辛い醤油が効いた五平餅が格別な味わいでした。ちなみに、この辺りの五平餅は、サービスエリアなどで良く見かけるわらじ状の平べったいものではなく、お団子の様な丸い形をしていました。

馬籠宿の町並みと食を充分堪能したので、次なる目的妻籠宿へ向けてRSを走らせました。


馬籠峠越え

妻籠宿へ至る旧中山道は、途中に馬籠峠越えを伴う山深い峠道で、陽射しもあまり届かないため、ハーフウェットの路面に変わりはありませんでした。

 

馬籠峠を越えて長野県入りを果たしたあとは、国道256号線へ合流し妻籠宿へ到着しました。

 

妻籠宿には、国道256号線沿いに大きな駐車場が三カ所用意されていました。一番最初に現れた第三駐車場を利用しようとしましたが、係員のおじさんがもっと近い所に駐車場がある事を教えてくれたので、さらにRSを先へ進めて、宿場町の中腹あたりに位置する第二駐車場を利用しました。二輪車の駐車料金は200円でした。


妻籠宿

妻籠宿は、先ほどの馬籠宿の一つ手前の中山道42番目にあたる宿場町で、伊那街道と交差する交通の要衝として古くから栄えていました。町並みの保存運動もはやくから積極的に行われていたおかげで現存する宿場の規模も馬籠宿よりも大きく、そのため訪れる観光客も尋常な数ではありませんでした。

宿場の規模が大きいだけあって、残されている建物も多種多様でとても見応えがありました。

美濃で見たのと同じ「本うだつ」をあげた建物も残っていましたよ。

 

こうした古い宿場町に良く似合う鄙びた一件宿も何軒か目にする事ができました。

町並みに似合うように古めかしく化粧直しされたこの郵便局は、馬籠宿でふれた島崎藤村の作品「夜明け前」の中で、開局当時の様子が描かれているそうです。

妻籠宿探訪の締めくくりは、お菓子屋さんのソフトクリームで飾りました。

(ソフトクリームの写真はありませんが・・・)

時刻はまだ16時にもなっていませんでしたが、山肌を照らす陽射しは夕暮れ色を帯びつつありましたので、妻籠宿をあとにして帰路につきました。


日没までに間に合わず・・・

さすがに陽が傾き始めると肌寒さを感じ出しましたので、道の駅:賤母(しずも)に立ち寄って午前中に脱いでいたフリースシャツを着込み、国道19号線経由で中津川まで戻り、中央道→東海環状自動車道→伊勢湾岸道と往路とは逆のルートをノンストップで駆け抜けて四日市まで帰ってきました。

 

中央道の恵那〜土岐JCT間で渋滞にあった上に、日没時刻を1時間程読み間違えたりたため、伊勢湾岸道へ合流する頃には完全に日は暮れてしまい、久しぶりにRSでの夜間走行を体験する羽目になりました。

 

ハイウェイオアシス刈谷の観覧車やナガシマスパーランドのアトラクションのライトアップは綺麗だったけど、みえ川越ICで伊勢湾岸道を降りた後の国道23号線走行時はちょっと恐ろしいものがありました・・・(汗)


あとがき

今回訪問した馬籠宿&妻籠宿は、往時の面影を良く残している宿場町として有名なだけあって、期待を裏切らないすばらしい町並みでした。

 

さらに、東海環状自動車道や中央道、ならびに旧中山道や国道19号線など、今まで走った事がない道を駆け抜けて、初めて見る風景やその土地の雰囲気に触れられた事は、ツーリングライダーとしてこの上ない喜びとなりました。

 

そして、今回の妻籠宿への訪問により、我がバイクライフ初の長野県を訪問を達成し、制覇の図を更新出来たのは、今回のツーリングにおける最も大きな収穫でした。

 

反面、天気の方が最後までイマイチで、今回の道中ほぼ全域においてハーフウェットの路面であったため、思い切って走りを楽しめなかったのが少し残念な点ではありました。

 

また、日没時刻の読み間違えにより、「日没までに家に帰る」という私のソロ乗り時のモットーが守りきれなかったのは、今回のツーリングにおける減点項目でした。次回以降は気をつけたいと思います。