おやつツアラーの悲劇!

2010年09月14日(火)

車両:BMW R1100RS

走行距離:190Km

カメラ:NikonD40X


ここ最近「おやつツアラー」として活躍しているベスパをひきつれ、ミニバイクツーリングに参加してきました。

今回のツーリングは、会社のバイク乗りの皆さんとの軽い冗談話から始まったものでしたが、私のベスパをはじめ、ガレージ仲間のウメちゃんのモンキー、N君のリトルカブ、それに今回の主催者S氏のタクトと、何ともバラエティー豊かなミニバイク達が集まりました。

目的地は、「青山高原」に「さるびの温泉」とミニバイクにしてはかなり大胆なもの(往復約200Km)でしたが、疲労度や尻の痛み具合?に応じて臨機応変に対応しようと言うことで、午前8時にツーリングをスタートさせました。

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ギアトラブル発生

主催者S氏の先導のもと約1時間ほど快走し、亀山市の関宿へ入る手前のコンビニで最初の休憩をとるまでは、順調な滑り出しに思えた今回のツーリングでしたが、休憩を終えて再スタートを切った直後から波乱の展開が待ち受けていました・・・。

 

何と!あろう事か私のベスパのギアが3速(top)に入らなくなってしまったのです。走りながら何度か繰り返しシフトアップを繰り返してみても駄目だったので、まさに今目の前を通り過ぎようとしていた「道の駅:関宿」に緊急ピットインしました。

 

状況から考えると、シフトワイヤーがギアセレクターを引っ張り切れていないので、シフトアップ側のワイヤーを調節すれば直ると思うのですが、問題は、なぜ急に発生したのか?という事です。いや、それよりも問題は、ワイヤー調整に必要な8mmのスパナを持ってきていないという事です・・・(汗)

 

他のメンバーも、国産車では滅多に使用されない8mmサイズの工具なんて持参していないので、少し手前にあったガソリンスタンドまで戻り、そこで工具を借りて作業を進めました。

 

エンジン脇の窮屈な場所にあるシフトアップ側のワイヤーアジャスターを確認してみると、なんと手で回るぐらい緩んでいました。とりあえずワイヤーを引っ張る方向へアジャスターを回すと、3速に入るようになったので、ツーリングは続けられそうです。一時は2速のまま部屋まで帰る姿を想像して気が遠くなっただけに、ほっと一安心でした。


青山高原

我がベスパもトラブルから回復したので、再びS氏の先導で「青山高原」を目指します。途中でメッチャ大変な峠を越えたり、逆に胸がすくような快走路(おそらく県道2号線)を疾走したり、さらに迷走もあったりしながら国道165号線まで出て、ようやく「青山高原」への登り口へ辿り着きました。


「青山高原」へ上っていく道はかなり急峻で、我がベスパにはとても厳しいものがありましたが、ギアの2速フルスロットルを駆使して何とか登り切りました。坂が厳しかったのは他のミニバイクも同じだった様で、特にS氏のタクトは時速20Kmしか出なかったそうです・・・(笑)


苦労して山頂まで辿り着いた我々を待ち受けていたのは、雨と強烈な寒さでした。麓の方は良い天気なのに・・・、やっぱり山の上は天気が変わるんですねぇ。でも、しばらく待って雨がやんだあとは、見事な眺望と圧倒されるほど多くの風車群が林立する光景が楽しめました。

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エンジントラブル発生

高原でかなり冷え込みましたので、「さるびの温泉」はパスしてそのまま帰ろうと言う事になり、津方面へ向かって山を下っていきました。

 

ところが、その下りの道中で、またしても我がベスパにトラブルが襲いかかりました。今度は、アクセルを開けるとエンジンの回転がバラツキ、スピードが乗らないのです・・・。低回転域だと普通に回るのですが、高回転域だと全くダメです。ひょっとして、上りの無理が祟って焼き付いたのか・・・?(汗)

 

山を下った所のガソリンスタンドの片隅を借り、みんなでベスパを取り囲んで過去の経験や知識を総動員して各部をチェックしたところ、プラグに火が飛んでない事がわかりました。プラグはウメちゃんのモンキーに装着すると正常に火が飛ぶので、問題はベスパの電装系という事になります。

 

この場合、最も疑わしいのはストップランプ(ブレーキランプ)です。私が乗っているポイント点火のVintage系のベスパは、ストップランプを点灯させるための電気を点火系のコイルから取っているため、ストップランプが切れると点火プラグへの電気の供給が途絶え、エンジンがストップするという欠点があります。その可能性が高いと思い、テールレンズを空けてストップランプをチェックしてみました。

 

ところが、意外な事にランプは少し煤けているものの、フィラメントは全く切れていませんでした。でも、なんとなく怪しい雰囲気が漂っていたので、試しにブレーキランプ用の金具を短絡させてキックしてみると、なんと見事にプラグに火が飛びぶではありませんか・・・。やはり原因はこのブレーキ関連の電装系の様です。

 

「ランプは切れていないがランプの金具を短絡させるとプラグに火が飛ぶ!」

 

この結果から、ランプと金具の接触が悪かったんじゃないかという結論に達し、金具とランプの電極への当たりを調整して試走してみたところ、先ほどまでのエンジンの不調は嘘の様に解消されました。エンジントラブルの原因はストップランプと金具の接触不良だった様です。


またもやシフトトラブル

亀山市内まで戻ったところで遅い昼食をとり、あとはもうひと頑張りして四日市まで帰るだけと思っていたのですが、不幸な事にまたもや我がベスパにシフトトラブルが発生しました。今度は1速に入りません・・・トホホ。

 

アジャスターを確認してみると、またもやかなり緩んでいます。こんなにすぐに緩むのはあきらかにおかしいので、試しにアジャスターを締め込んでみましたが、いつまでも回り続けています。外して見ないとわかりませんが、恐らくアジャスターのネジ部分が中で折れちゃってるんでしょう。

 

と言うことでワイヤーの調整は諦め、足で勢いをつけながらの2速スタートを駆使してこの難局を乗り切りました・・・。まるで「大脱走」のスティーブ・マックイーンだなぁ・・・。


無事帰還

最後にS氏の自宅へお邪魔した際にもう一度シフトワイヤーを確認してみると、シフトセレクターに掛かっているワイヤーのタイコが上下逆向きになっていました。アジャスターが折れてワイヤーの引きが甘くなったため、振動で裏返ってしまったのでしょう。タイコの向きを下に戻してあげると、再びギアが1速に入る様になったので、自宅までは何とか助走をつけずに帰ってくる事が出来ました(笑)

 

何かとトラブルがありましたが、当初の予定通り約200Kmを走りきる事ができました。でも、やっぱり最後の方はお尻が痛かったなぁ。

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あとがき

軽いノリから始まった今回のツーリングでしたが、終わってみれば走行距離190Kmと、かなり本格的なものとなりました。辿ったルートもロケーションの良い道が多く、本当に気持ち良く走る事ができました。

 

一方、我がベスパは、今回のツーリングではシフトトラブル2回に電装系のトラブル1回と、惨憺たるものでした。記念すべき第一回のミニバイクツーリングで、伝説級のエピソードを作りあげてしまうとは・・・、他のメンバーからは、「やっぱりバイクは国産やね〜(笑)」と揶揄される始末で、まさにトホホな展開でした。

 

まあ、なにはともあれ、ベスパには、「おやつツアラー」としての仕事に復帰してもらわないといけないので、翌日には速攻で壊れた部品を注文いたしました。