安芸の宮島・錦帯橋ツーリング

2009年05月31日(

車両:BMW R1100RS

走行距離:602Km

カメラ:Nikon D40X &CASIO W63CA


今年春から導入された高速道路休日特別割引(上限千円化)により、今まで高速料金が足かせとなって二の足を踏んでいた地域へのツーリングが現実的なものになってきました。今回もその恩恵にあやかろうと思い、「安芸の宮島」と「錦帯橋」をめぐるツーリングを楽しんできました。


宮島まで

当日は500Km以上の距離を走ることが見込まれるため、午前7時という比較的早い時刻に出発する予定で早起きをしましたが、昨夜から降っていた雨で路面が濡れていたので、それが乾くのを待って約1時間遅れでツーリングをスタートさせました。

前日はかなり気温が上がったので、メッシュジャケットを着用しようかと思いましたが、出発する時点ではまだ曇り空で気温も低かったので、Tシャツの上に春秋用ジャケットを羽織るというかたちで姫路バイパスに上りました。

西バイパスを経由し、休日特別割引導入以降いささか走り飽きた感のある山陽自動車道へ合流して西へ向かいます。導入当初やGWに見られたような極端な渋滞は今日はなく、ペースは快調そのものです。

広島県にはいり、廿日市(はつかいち)JCTで宮島方面へ分岐して、広島岩国道路&西広島バイパスを駆け抜けてゆくと、途中から潮の香が色濃く漂いはじめ、目の前に広がった海の向うに大きな島がみえてきました、この島が本日最初の目的地である「日本三景」の一つ「宮島」です。


宮島上陸

「宮島」へ上陸するためにはフェリーを利用する事になりますが、車やバイクで渡る人は少ないと聞いていたので、フェリーターミナルの駐車場にRSを停め(500円)、単身でフェリーに乗り込みました(往復340円)。さすがに世界遺産に指定されているだけあって、フェリーを利用する観光客も多く、しかもその半分以上が外国人観光客でした。

わずか15分ほどの船旅をおえて「宮島」へ上陸したあとは、先ほどフェリーで渡ってきた大野瀬戸を眺めながら海岸通りを歩き、本日最初の目的地である「厳島神社」へと向かいます。岡山を通過する際にみられた見事な青空が再び雲に閉ざされてしまったのが少し残念ですが、こればかりは仕方ありません。

しばらく歩くと、前方に石大鳥居(いしのおおとりい)が現れました。ここから先が「厳島神社」の参道となります。

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厳島神社

両脇に灯籠が立ち並ぶ参道を歩いてゆくと、右手に「厳島神社」の象徴ともいえる大鳥居が見えてきました。今まで何度も写真で見たことのある光景ですが、実物を見ると朱塗りの大鳥居が海に浮かぶ姿はやはり格別な美しさです。ちなみにこの「国指定重要文化財」の大鳥居は120年以上前に建立されたもので、平安時代から数えて八代目にあたるそうです。

さらに参道を歩いてゆくと、前方に「厳島神社」がその雅な姿をあらわしました。この「厳島神社」は、593年に社が創建されたそうですが、現在の規模にまで造営したのは平清盛だそうですから、平安時代から続く建造物という事になります。さすがに「世界文化遺産」に指定されるだけの事はありますね。

入り口で入場料(300円)を支払い、朱塗りの柱が立ち並ぶ回廊をゆっくりと進んで行きます。満潮であればこの回廊まで海水につかり、さながら水上の神殿の様相を呈するのでしょうが、私が訪れた時には残念ながら神殿まで潮が届いておらず、平安時代の雅な演出を味わう事は出来ませんでした。ただ、そのおかげで引き潮時にのみ見ることが出来る宮島八景の一つ「鏡の池」を見る事が出来ました。

毛利元就により改築されたという現在の本殿をはじめ、福島正則が寄進したといわれる能舞台、毛利元就・隆元父子によって改修された反橋など、広島とゆかりのある戦国武将たちの面影もみてとる事が出来ました。

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大願寺

「厳島神社」の出口付近には「大願寺」というお寺がありました。ここには明治時代の神仏分離令によって「厳島神社」から移された弁財天をはじめ、「宮島」で最も古いとされる木造薬師如来像や木造釈迦如来像などが納められているそうです。


また、幕末の長州征伐の際の講話の場所として勝海舟が会談に臨んだのがこの「大願寺」の書院なのだそうです。

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千畳閣と五重塔

お次は「厳島神社」の中から見えていた五重塔の近くまで行ってみようと思い、案内看板どおりに少し長めの階段を上っていくと、目の前に「千畳閣」と呼ばれる大経堂が現れました。この「千畳閣」は、豊臣秀吉が様々な合戦による戦没将士を慰霊するために、毛利家の武将として信望が厚かった安国寺恵瓊に壱万石の費用を与えて建立したものだそうです。

明治時代の神仏分離により閣内の仏像を「大願寺」へ移し、現在は「豊国神社」と称して「厳島神社」の末社となっているのだそうです。

昇殿料(100円)を支払い「千畳閣」へ上がってみると、なるほど千畳はあろうかという広大な板張りの広間がありました。天井にはその歴史を物語るかの様に、沢山の奉納物が納められていました。また、この「千畳閣」の廊下からは、「厳島神社」のほぼ全景を見渡す事も出来ました。

「千畳閣」の裏手にまわると、重要文化財に指定されている朱塗りの五重塔を間近で見る事が出来ました。

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錦帯橋へむかって

「宮島」にはまだ多くの見どころが残されている様でしたが、このあと「錦帯橋」へも足をのばしたかったので、子供にお願いされていた宮島名物の「しゃもじ」と、嫁さんにお願いされていた「紅葉饅頭」をみやげ物屋で調達して「宮島」をあとにしました。

再びRSに跨って国道2号線を西に走り、次の目的地である「錦帯橋」を目指します。大野瀬戸越しに見える「宮島」を眺めながらRSを走らせてゆくと、前方に巨大な科学工場群が現れました。その工場群の間を割って流れる小瀬川を過ぎると、いよいよ山口県入りです。

この時点では天候は回復し、再び青空が顔を覗かせていました。

 

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錦帯橋

案内看板通りにRSを走らせてゆくと、簡単に「錦帯橋」へ辿り着く事が出来ました。駐車場(二輪車は無料)にRSを停め、山口県の名勝である「錦帯橋」を早速渡ってみました(入橋料300円)。

「錦帯橋」は、東京の「日本橋」・長崎の「めがね橋」とともに「日本三名橋」の一つに数えられている美しい木造五連アーチ橋です。もともとは、岩国城と城下町をつなぐための橋でしたが、錦川の氾濫により橋が流出する事が多かったため、橋脚部分を石垣づくりにして橋をアーチ型にするという独特の形が完成したのだそうです。なるほど、良いアイデアだなぁ。

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帰り道

時刻は16時近くになっていましたので、岩国ICから山陽自動車道を利用して帰路につきました。午後から少しだけ顔をのぞかせていた青空が再び曇に閉ざされ、さらに、所々で雨に見舞われる事もあり少し不安を覚えましたが、幸いな事にカッパを着用するほどでもありませんでした。

さすがに長距離の高速走行が続くと疲れもたまりやすくなるので、小谷SA・福石PAで少し長めの休憩をはさみながら、何とか日が暮れる前に自宅に帰り着く事が出来ました。


あとがき

今回のツーリングは、当初の目的通り高速料金がネックとなって今まで行くことが出来なかった「安芸の宮島」「錦帯橋」を一気に回ってきました。そのため、走行距離602Kmという日帰りツーリングの最長走行距離を記録する事ができました。観光に費やす時間を考慮すると、これぐらいが日帰りツーリングの限界でしょう。

また、今回は記録という面でも収穫がありました。「錦帯橋」への訪問で、バイクによる山口県制覇を達成した事により、中国地方完全制覇を成し遂げました。これにより、近畿地方・中国・四国地方のバイクツーリングによる完全制覇を達いたしました。

次のターゲットは北陸地方か東海地方か、はたまた九州地方まで足をのばすのか・・・、いずれにしても日帰りでの訪問は難しそうですので、「制覇の図」の領土拡大をはかるのには長い期間を要しそうです。