中国城下町めぐり

2009年05月03日(

車両:BMW R1100RS

走行距離:333Km

カメラ:Nikon D40X &CASIO W63CA


ゴールデンウィークの連休も折り返し地点を過ぎました。昨日「食博覧会2009」へ連れて行って家族サービスを果たしおいたので、今日はRSとともにツーリングに出掛けることにしました。当初の予定では、広島県は東城町にある「帝釈峡」まで走り、途中の見所をまわりながら尾道に寄り道して「尾道ラーメン」を食べて帰ってくるつもりだったのですが、高速道路の渋滞に耐え切れなかったため、計画を変更して城下町めぐりの旅をしてきました。


渋滞に敗れる

当初の計画では400km超のツーリングになる予定だったので、日帰りとしては比較的早めの午前8時にツーリングをスタートさせました。いつもどおりバイパス経由で山陽自動車道に入ると、高速道路値下げの効果であきらかにいつもより多くの車が走っていました。ただ、車のながれそのものは淀みのないペースで順調でしたので、序盤はとても気分良く走る事ができました。

ところが、和気を過ぎたあたりから約12kmにも及ぶ事故渋滞が発生していました。車の流れは完全に止まっているわけではありませんが、超ノロノロ運転の状態です。のっけから渋滞により計画を阻まれる訳にはいかないので、とりあえずここは路肩走行で渋滞を回避させてもらいました。ちなみに渋滞の原因はトンネル内での7台の玉突き事故でした。

事故現場を通過すると流れは改善されましたが、トンネルが連続するこの区間では不必要に減速する車両が多いため、岡山JCTまでの間に何カ所かで自然渋滞が発生しており、その都度路肩走行で渋滞を回避する羽目になりました。

岡山自動車道に分岐してからは順調なペースを取り戻したかに見えましたが、車線が減少して対面通行になったあたりから、車の流れが完全に停止するほどの酷い渋滞が発生していましたので、これ以上の高速走行は諦めて、最寄りのICから一般道へ下りました。


高梁の町でひとやすみ

渋滞に敗れて一般道に下りたのは、前回のツーリングと同じ賀陽ICでした。「二回連続で同じ場所に来てどないするねん・・・。」とさすがに自分でもあきれてしまいましたが、去年のツーリングで立ち寄った高梁の町のシンボルである「備中松山城」をこの目で見ていない事を思い出したので、本日の目的地を「備中松山城」に変更しました。

新たな目的地も決まったので、国道484号線を下って高梁の町に立ち寄り、優雅な町並みを眺めながら一息入れました。

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備中松山城

高梁の町で一息入れたあと、紺屋町筋から「備中松山城」が高く聳える臥牛山(がぎゅうざん)方面へ向かいました。所々に設けられた案内看板を頼りにRSを走らせていくと、坂の途中にガードマンが立っており、私とRSの行く手を遮りました。聞く所によると、ゴールデンウィーク中は人出が多いため、麓の駐車場からシャトルバスに乗って山に登る仕組みになっているのだそうです。

導かれるままにRSを駐車場に停め(無料)、シャトルバスの乗車券を購入し(往復300円)、ほどなく到着したシャトルバスに乗り込むと、ものの5分で山上の駐車場へ到着しました。ただし、お城まではさらに700mほど続く遊歩道を登っていかないといけないので、ペットボトルのお茶を片手に気合いを入れて坂道を登っていきました。

急な坂道を息を切らせながら登ってゆくと、目の前にこぶりながらも立派な石垣があれわれました。これでようやく「備中松山城」へ到着です。受付で入場料を払い(300円)現存する城郭の中では日本一の高さにあるという天守に登り、しばらくのあいだ眼下に開ける高梁の町の眺めを楽しみました。

この「備中松山城」の歴史は古く、遠く鎌倉時代に築かれた砦に端を発しています。その後時代の流れと共に城主が代わり、また城の規模も変わって行きました。特に戦国期には本城の周りに21もの砦が築かれ、臥牛山自体が難攻不落の要塞のようであったそうです。実際に毛利家が八万の軍勢で城を包囲したときも攻城戦は長期化し、容易に落城させることが出来ませんでした。

戦国末期以降になると、城は戦闘のためではなく領国経営の政治経済の中心地としての役割に重きを置かれたため、山城は次々と廃止されていきましたが、「備中松山城」は明治を迎えるまで現役で有り続けた希有な存在でした。そのため、明治の廃城令に際しても、取り壊しが容易でない事を理由に城が残されるという幸運な結果を得ることになりました。ちなみに、現在の二層の天守は江戸期の改修の際に造られたもので、天守裏の二重櫓とともに国の重要文化財に指定されています。

俳人の与謝野鉄幹・晶子夫妻もこの地を訪れて感動を覚えたようで、鉄幹の歌碑が建てられていました。

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国道313号で中国勝山まで

「備中松山城」をはなれた後は、国道313号線を北上して真庭市の勝山町を目指す事にしました。勝山は、以前家族旅行で訪れた時に趣のある町並みに大いに感銘を受け、その後のツーリングでも立ち寄った事があるのですが、その時は道路工事中で充分町並みを探訪出来なかったので、機会があれば再訪したいと思っていました。

国道313号線の高梁〜勝山へ至るまでの区間は、目を楽しませてくれるような素晴らしい景色こそありませんでしたが、落合までの区間は交通量がとても少なく、とても気持ち良い走りが堪能できました。


暖簾のまち中国勝山

さすがにゴールデンウィークだけあって、勝山の町にも普段より多めの観光客が訪れていました。通りにある観光用駐車場は車でいっぱいだったので、観光客向けに解放している役場の駐車場にRSを停め、久しぶりに勝山の町を探訪してみました。

この勝山の町も先ほど訪れた高梁と同じ城下町なのですが、明治の廃城令とともに取り壊されたために残念ながらお城は残っていません。ただし、城下町の風情は町中の至る所に色濃く残っていて、白壁の土蔵やなまこ壁の町屋など、趣のある建物を随所に見る事ができます。さらに、どの町屋にも掲げられている草木染の美しい「暖簾」が、町並みに涼やかな統一感と美しい彩りを添えていました。

時刻は15時を回っていたので、探訪ついでに腹ごしらえもしておこうと思ったのですが、お目当てにしていたお店は本日休業で、その他の食べ物屋さんも店じまいをしちゃってました。仕方がないので、町屋を利用したカフェで軽食でもとろうと思ったのですが、残念ながら食事メニューは昼飯時だけしか提供していない様で、珈琲に添えられてきたピーナツでほんのわずかに腹を満たすのみにおわりました。

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上月パーキングエリアで名物鹿肉コロッケを食す

帰りは中国自動車道を使う事にしました。行きの山陽自動車道・岡山自動車道と違い、私が走る区間では渋滞の発生はなく、とても快適に走行する事が出来ました。一息入れるために立ち寄った上月PAでは、佐用町の名物という鹿コロッケを強烈にPRしていたので、小腹を満たすためにひとつ購入して美味しく頂きました。

その後は福崎ICまで快走し、播但連絡道(300円)・姫路パイパスと乗り継いで、ちょっと遠回りながらも一般道を使わずに済むルートを通って帰ってきました。これも高速道路上限1,000円化のなせる技ですね。

 

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あとがき

今回は、渋滞に負けて計画を変更したため、初めて訪れる見所が「備中松山城」のみ、初めて走る道路が国道313号線の高梁〜北房までの区間のみという、かなりこじんまりしたツーリングとなりました。ゴールデンウィークのツーリングとしては少し物足りない気もしますが、今日の交通状況を考えると致し方ないところでしょう。