凱旋ならず!計画倒れの旅

2008年04月20日(

車両 :BMW R1100RS

走行距離:438Km

カメラ:Nikon D40X


去年、満開の花びらで私の目を楽しませてくれた、岡山県は新庄村の「がいせん桜」を見に行くことにしました。前回のツーリング「紺屋川美観地区の桜を見に行こう!」では、いささか準備不足の感があったので、今回は事前にツーリングでの見所と走行ルートを決定し、準備万端でツーリングを開始しました。


神代の竜宮岩

昨日車検からあがってきたばかりのRSのエンジンに火を入れ、いつも通り姫路バイパスに上ります。今日は中国自動車道を使って新庄町を目指すことにしたので、姫路バイパスから姫路西バイパス経由で国道29号線に合流し、山崎ICへ向かいます。進路の先には青空が広がり、今日のツーリングへの期待がひろがります

山崎ICから中国自動車道へ上り、通勤割引の適用範囲である山崎IC〜久世IC間を一気に駆け抜け、国道181号線へ合流しました。ここまでノンストップで走ってきたので、私のお気に入りの「旧遷喬尋常小学校」で少し休憩をとろうと思ったのですが、あいにく地域のイベント開催中だったため、残念ながら今回は素通りしました。

古い町並みが趣深い「勝山町」を通過すると、国道181号線は交通量少なくなり、程よいカーブとのどかな山間部の風景とが相まって、とても気持ち良いツーリング気分を味合わせてくれるのですが、今日は少し車が多めで快適な走りを味わうまでには至りませんでした。

沿道に点在する桜の花と景色との調和を楽しみながらしばらくRSを走らせたあと、 新庄川が石灰岩を侵食してできたという「竜宮岩」でひとやすみする事にしました。

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がいせん桜で凱旋ならず・・・

休憩を終えた後は、再び遅咲きの桜に彩られた国道181号線を北上します。昨年は「美甘宿場桜」「がいせん桜」と立て続けに二カ所を回ったのですが、今年は「がいせん桜」一本に絞ったため、「美甘宿場桜(みかもしゅくばざくら)」はそのまま素通りして新庄村の「がいせん桜」を目指しました。

ところが、新庄村に到着してみてビックリ!去年は「道の駅:メルヘンの里新庄」の周辺の広大な路肩にバイクを停めて「がいせん通り」まで易々と歩いて行けたのですが、今年は路肩にびっしりとロープが張り巡らされていてバイクを停める事が出来なくなっていました。しかも、近場の臨時駐車場はどこも満車。しかたなく警備員の案内通りに空いている駐車場へ向かいますが、案内看板によると、そこまでは1km以上の距離があるうえに、延々と渋滞が発生していました。でも、バイクを駐車しないと桜を愛でる事ができないので、連なる車の列に並んで順番待ちをしていました。でも、半分ぐらい進んだところでしびれを切らし、「がいせん桜」の鑑賞をあきらめて、車列を離脱しました。


美甘宿場桜

「がいせん桜」をあきらめた事により私のツーリングプランは見事に崩壊し、計画変更を余儀なくされました。ところが、あてもなく入り込んだ農道(林道?)がなかなかの快走路で、意外なところで走りを楽しむ事が出来ました。
 
適当にRSを走らせたあと、再び国道181号線に合流した場所は、ラッキーな事に先ほど素通りした「美甘宿場桜」がある美甘宿でした。これは「がいせん桜」をあきらめた私に対して、ツーリングの神様が手を差し伸べてくれたのか・・・?その導きに従い、「美甘宿場桜」を愛でる事にしました。
 
「美甘宿場桜」は、「がいせん桜」に比べるとその規模は小さく知名度もさほどではないため、訪れる人はあまり多くありませんが、そのおかげで新庄川の土手を鮮やかに彩る約400mの桜並木を、ゆっくりと鑑賞する事が出来ました。人の波に呑まれて桜を愛でるよりは、この方がかえって良かったかもしれませんね。

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明地峠

「がいせん桜」が「美甘宿場桜」に変わったものの、満開の桜を愛でる事は出来ましたので、当初の計画通りツーリングを続ける事にして、再び国道181号線の北上を開始しました。

しばらく走ると、新庄村の「がいせん桜」の駐車場問題に端を発した渋滞がさらに悪化しており、美甘町にまで達する勢いとなっていました。延々と渋滞に巻き込まれている訳にもいかないので、脇道からて新庄川西岸に沿って走る農道へ抜け、渋滞を横目に見ながら農道を快走し、無事新庄村を通過する事に成功しました。

四十曲トンネルを抜けて、金持(かもち)PAを通過すると、国道181号線は国道180号線との合流地点を迎えます。私とRSは左折して国道180号線へ分岐して、今度は南下を開始しました。

国道180号線は、しばらくの間は平坦な快走路が続きましたが、次第につづら折りのコーナーが続く登り坂へとその姿を変え、高度を上げていきます。ツーリングマップルには、「遠く大山を遠望する」というコメントが入っていたので、その姿を探してみると、連綿と連なる山並みの向こうに、ひときわ大きな姿で高く聳える雪化粧の大山が現れました。坂の途中に展望台があったので、しばらくの間休憩をかねて、久しぶりの大山をゆっくりと鑑賞しました。

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大集団の一員となる

休憩を終え、再び走り出そうと準備をしていると、麓の方から大地を揺るがすような轟音が聞こえてきました。これは間違いなくハーレー・ダビッドソンの排気音です。しかも、その音量から察するにかなりの台数です。しかも、その音はだんだん大きくなってきます。目視で確認してみると、ハーレー・ダビッドソンの大集団が、峠を駆け上がってくる姿が確認できました。

このままではハーレー・ダビッドソンの大集団に飲み込まれてしまうので、出発の準備を急いだのですが時すでに遅く、無情にも大集団の先頭が出発準備中の私のバイクの前を通過していきました。延々と続くハーレー・ダビッドソンの大集団を見送ったあと、その集団の殿を走るかたちで私とRSは峠を下り、再び鳥取県から岡山県入りを果たしました。


和牛レストランで「ふゆさとセット」を食す!

峠の下りは、大集団に美味しいところを完全封鎖されたかたちとなりましたが、峠を下りきるとまもなく、ハーレー・ダビッドソンの大集団は大きな施設の駐車場へなだれ込んでいきましたので、その後は快適な走りを取り戻すことができました。 しばらく走ると、本日の昼食ポイントに予定していた「ゆうゆうセンター」が左手に現れましたので、予定通り昼食をとる事にしました。

 

センターという名前の割にはかなり小さなところだったので、危うく見落としてしまうところでした。 ツーリングマップルによると、ここにある和牛レストランの「ふゆさとセット」がボリューム満点でオススメと書いてあったので、そのオススメメニューを食してみる事にしました。

 

地元の特産品の「千屋牛」と野菜をワインで煮込んだという「ふゆさとセット」の肉は、和牛独特の甘さを充分に感じとれる美味しさで、とても満足できるものでした。 ・・・でも、せっかく撮った「ふゆさとセット」の写真は、セットの白米にピントがあってしまい、肝心の肉が美味しそうに見えなかったので、ボツにしました。当初の計画では、今日のツーリングレポートの売りにするつもりだったのですが・・・。

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羅生門

さらに国道180号線を南下を続け、新見市内を抜けて高梁川の流れとともに次の目的地の「井倉峡」を目指します。「井倉峡」とは、高さ200mを超える石灰岩の絶壁が約8kmも続く峡谷で、歌人「与謝野晶子」もこの地を訪れて歌を詠んだというほどの名勝地です。そのふもとには、岡山県指定の天然記念物である鍾乳洞の「井倉洞」が、山の上には石灰岩でできた巨大な天然の橋「羅生門」があり、見所にも恵まれています。

鍾乳洞の中を見物するには少し時間が足りないので、「井倉洞」はその周辺の風景を写真に納めるだけにして、「羅生門」を目指してRSで山を上っていく事にしました。案内看板を頼りに、つづら折りの道をぐんぐんと上り、少し道に迷うというオマケもありながらも、無事に「羅生門」の駐車場へ到着しました。

駐車場から、約500mほど山道を歩くと、「羅生門」はその姿を現しました。この「羅生門」は、崩れ落ちた鍾乳洞の一部が橋の形として残ったものだそうで、 国指定天然記念物にもなっています。 全部で4つの石門があるのですが、最初に現れた第一門が高さ38mと最も大きいのだそうです。

あ・・・、こう書くと、全ての門を見て回った様に思えますが、実際には途中で道が途切れていて、第二門までしか進めませんでした。
門の下は、音がこだまして聞こえるため、自分の足音がそこらじゅうに響き渡り、とても不思議な感覚を味わえました。今思うと、他にだれもいなかったので、歌でも歌ってみれば良かったかも・・・(笑)。数日前まで降り続いた雨のため、そこら中から水が染み出してきていたため、ツーリングブーツが泥だらけになってしまいました。

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絹掛の滝

再び国道180号線に戻って少し南下すると、道路脇に「絹掛の滝」という看板が現れましたので、予定外ではありましたが立ち寄る事にしました。
 
その名の通り、岩肌に白い絹糸を掛けた様なとても美しい見事な滝で、充分見応えがありました。これだけ見事な滝でありながら、その位置は国道180号線に面した場所にあり、滝の前にはトイレや休憩所、コンビニまであるという、一風変わったお手軽なみどころでした。

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http://photozou.jp/photo/show/1629114/88149980
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井倉峡は・・・?

あとは、「井倉峡」の景色を写真に納めれば、今日のツーリングの予定はほぼ完了と思っていたのですが、これぞ「井倉峡」という景色がなかなか現れません。いや、正確には、「絹掛の滝」から少し南下した場所に、それらしき景色を見る事ができたのですが、石灰岩の断崖絶壁が見られたのはほんの一部で、大半は木々に覆われていたために見た目は普通の山と何ら変わりありません。

頭の中では、徳島の「大歩危・小歩危」の様な景観を想像していたので、そのうち連綿と続く石灰岩の断崖絶壁が現れるだろうと思ってRSを走らせましたが、ついにその様な光景を目にする事はありませんでした。

名勝といわれる場所なので、大きな看板なり展望所なりが設けてあるだろうと思っていたのが間違えでした。結局「井倉峡」の景色といえば、「井倉洞」近辺でみた景色を写真に納めただけに終わりました。

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再び高梁

さて、いよいよ本日の旅も終盤をむかえつつあります。春の午後の雰囲気を味わいながら私とRSは快走を続け、前回のツーリングで訪れた高梁の町へ入りました。

前回のツーリングでは、この高梁の町から岡山総社までの区間はあまり面白くなかったので、今回は国道484号線を使って山越えをする事にしました。途中にループ橋が設けてあり、ループ橋を登り切った先の展望台からは、高梁の町を一望する事ができました。

その後は尾根伝いに整備された道を走って賀陽ICから岡山自動車道へ上り、山陽自動車道へ合流したあと、強風に悩まされながらも高速走行を続け、帰りも通勤割引を適用させて帰ってきました。

 

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あとがき

今日は、事前に周到な準備を重ねたにもかかわらず、予定通りに事が進まず少々消化不良の感もありましたが、「羅生門」や「絹掛の滝」など、見応えのある見所を回る事も出来たので、それなりに楽しめたツーリングとなりました。

今年は岡山方面ばかり走っているので、次回のツーリングでは気分をかえて、東の方を目指してみたいと思います。