たっぷり福井&ちょっぴり岐阜な旅(後編)

2008年05月02日(金)

車両 :BMW R1100RS

走行距離:475Km(累計842Km)

カメラ:Nikon D40X


前日夜、芦原の湯を楽しんだ後は特にやる事もなく、かなりヒマだったので、20:00過ぎには既に床についていました。何度か夜中に目を覚ましたりしながらも、最終的に起きたのは5:00過ぎでした。

 

窓の外には綺麗な青空が広がっていて、今日の天気は期待出来そうです。でも、こんな早朝にチェックアウトをする訳にもいかないので、まずはゆっくりと朝風呂を浴びる事にしました。

DSC_3241

さすがにこんな時間から湯につかっている人もおらず、温泉は昨日の夜に引き続きまたもや貸し切り状態でした。朝夕に温泉に入れて、広々とした部屋でくつろげて、ビジネスホテルとほぼ同じ代金で泊まれるなんて、これからの泊まりのツーリングでは、温泉旅館の素泊まりプランを利用するのも悪くないなぁ。


時刻も6:30になったので、そろそろチェックアウトを済ませても良かろうと思いフロントへ向かったのですが、会計が7:00にならないと出勤しないとの事だったので、その間を利用して、車載工具のスパナをRSのフレームの折れた部分に巻きつけて補強しておこうと思ったのですが、フレーム周辺のクリアランスが少なかったため断念しました。

そうこうしている間に会計の方も出勤されたので、チェックアウトを済ませてようやく二日目のツーリングをスタートさせました。ちなみに、昨晩ホテル近くのスーパーマーケットで大きめのリュックサックを調達しておいたので、今日は若干見栄えの良い格好でツーリングが出来そうです。


永平寺までの道のり

チェックアウトを済ませると、芦原の温泉街をあとにして、案内看板を頼りに広々とした農道を駆け抜けて北陸自動車道の金津ICへ向かいます。まずは高速道路を利用して、本日最初の目的地「永平寺」までの距離を一気に縮めます。

この時間帯の北陸自動車道は車の量も少なく、路面状態も良好で気持ち良く走る事が出来ました。でも、残念な事に、距離を重ねるにしたがって朝の晴天はどこかへ消え失せ、昨日同様どんよりとした曇り空となってしまいました。

福井北ICで一般道へ降りた後は、「永平寺」までの案内看板通りにRSを走らせて行きます。途中でコンビニかマックでもあれば腹ごしらえしたいなぁ・・・。という淡い期待もむなしく、道路はだんだんと山を登っていき、いとも簡単に「永平寺」まで辿り着いてしまいました。

時刻はまだ8:00にもなっておらず、いささか早く着きすぎた感もありましたが、駐車場にRSを停めて永平寺へ参拝することにしました。

「永平寺」の門前には、沢山の土産物屋さんが立ち並び、福井県有数の観光地である事が伺いしれましたが、永平寺へと続く参道へ足を踏み入れると、そこには川のせせらぎと小鳥のさえずりのみが聞こえる静寂の世界が待ち受けていました。

DSC_3261
DSC_3256
DSC_3264
DSC_3266

曹洞宗大本山永平寺

「永平寺」は、1244年に道元によって開かれた座禅修行の道場で、その昔、後円融天皇からは「日本曹洞第一道場」という勅額も送られています。そして、現在では、言わずと知れた曹洞宗の大本山として広く世に知られています。三方を山に囲まれた境内には、大小70あまりの建物が建ち並んでいるそうです。今回、旅の目的地として「永平寺」を選んだのは、我が家の宗派が曹洞宗であるため、その本拠地を見てみたいという想いも少なからずあったためです。

入り口で、拝観チケット(500円)を購入し、最初に大広間で修行僧による説明を受けると、あとは「永平寺」の中を自由に散策する事が出来ます。ただし、境内に降りる事と、修行僧に直接カメラを向ける事は禁じられています。

この「永平寺」は、基本的には修行の道場であるため、京都や奈良にある寺院の様に、人々の目を楽しませる様な絢爛豪華な装飾物はほとんどありませんが、かわりに忙しく立ち働く修行僧の姿や、境内に響き渡る禅修行のかけ声や、経を唱える声などが、おのずと背筋を引き締めてくれます。

順路に従って山門・法堂・仏殿・などの七堂伽藍を中心にじっくりと見て回り、ところどころで道中安全を祈念しながら、この座禅道場の雰囲気をじっくりと味わいました。そして、特筆すべきは、これだけ回廊を歩き回っても、靴下の裏にまったく汚れが見られない事です。修行僧達による作務が行き届いている事が伺いしれました。

DSC_3268
DSC_3301
DSC_3310
DSC_3290
DSC_3322

面白い見所といえば、傘松閣と呼ばれる建物の大広間に描かれた著名な画家による天井画や、「永平寺」の名物とも言える大庫院の「大すりこぎ」、祠堂殿(しどうでん)の天井に掛けられている大数珠などがありました。

DSC_3269
DSC_3340
DSC_3352

「永平寺」の厳かな雰囲気を充分堪能したので、宝物館で「永平寺」が所有する貴重な品々を見物し、瓦屋根修復の為に僅かばかりの志を納め、数珠・教本を頂いたあと、土産物屋で嫁さんへのおみやげに永平寺そばを調達して、「永平寺」をあとにする事にしました。


九頭竜峡を快走

駐車場からRSを出そうとすると、機械が駐車券を受け付けず遮断機が開きません。どうやら二輪車はセンサーに反応しない様です。係員のおじさんが脇の通用路から出させてくれたので、駐車料金は無料で済みましたヽ(`▽´)/

ちなみに、その際におじさんが教えてくれた無料の二輪車駐車スペースは、何の表示もなくて小さく分かりづらいものでした。今度来る時があれば気をつけよう・・・。
 
永平寺道路で山を駆け下り、美濃街道とよばれる国道158号線を使って郡上方面へRSを走らせていきます。足羽川が織りなす美しい景色や、色鮮やかな花で彩られた田園風景を眺めたりしながら、越前大野城が見守る大野の町を通過すると、国道158号線は山岳路へとその姿を変えていきます。

 

DSC_3362

まだ頂に雪が残る高い山々を眺めながら山岳路を駆け上っていくと、美しい渓谷の風景が私とRSを出迎えてくれました。これがツーリングマップルにも載っている九頭竜峡です。

 
向かい来るライダー達と挨拶を交わしながら走りつづけると、大きな湖が目の前に姿を現しました。そう、これが九頭竜ダムによって作られた九頭竜湖です。その九頭竜湖の入り口に位置するのが、「道の駅:九頭竜」です。ここではツーリングマップルのコメント通り、実物大の親子恐竜が訪れる人を楽しませていました。時頃は11:00前だったので、ここで売っていた山菜おにぎりを買って、少し遅い朝食としました。

DSC_3365

九頭竜ダムと穴馬総社

腹ごしらえもおわったので、九頭竜湖を見ながらRSを走らせ、その途中にある「九頭竜ダム」や、競馬ファン必見の「穴馬総社」に立ち寄って見ました。本当は、先ほど立ち寄った道の駅の近くの酒屋で、「穴馬総社」のお守りを売っているという情報(穴馬総社は無人)を得ていたので、会社の競馬ファンにおみやげとして買って帰ろうと思っていたのですが、すっかり忘れていました。

九頭竜湖の東端を過ぎると、いよいよ岐阜県入りとなります。昨日・今日と走り続けて来た福井県ともさよならです。私とRSは東海北陸自動車道へ接続されている油坂峠道路に入り、そのまま高速道路を使ってこのツーリングの最終目的地である「郡上八幡」へ向かいました。

DSC_3367
DSC_3368
DSC_3375

郡上八幡

郡上八幡ICで高速を降りた後は「郡上八幡」の町並みを目指してRSを走らせますが、どこに行けば良いのかがイマイチ分かりませんでしたので、とりあえず郡上八幡駅を目指し、駅前の案内地図で「郡上八幡」の見所と大体の地理を把握してから「郡上八幡」の街へ入って行きました。

DSC_3377

先ほど見た駅の案内地図には、沢山の駐車場が描かれていましたが、それらは全て時間制の遮断機タイプの駐車場でした。午前中の徹を踏むわけにはいかないので、バイクが停められそうな駐車場を探して徘徊してみましたが結局見つけられず、これ以上時間をロスするわけには行かないと判断し、街の中心から少し離れた所にある八幡神社前の空きスペースに路駐し、「郡上八幡」の散策を開始する事にしました。

 
まず最初に「いがわ小径」という看板が目に付いたので、その小径におりてみました。そこは綺麗な水が豊富に流れる用水路で、その中には沢山のコイが泳いでいました。ここでは今でも実際にこの用水路を使って洗濯が行われているそうで、水と共に生きる「郡上八幡」の象徴とも言える場所でした。

DSC_3383
DSC_3384
DSC_3398
DSC_3399

「いがわ小径」を抜けると、美しい洋館づくりの「郡上八幡旧庁舎記念館」の前に出ました。ここは、その名の通りむかしの郡上八幡役場で、現在は観光案内所や休憩所の役割を担っており、斜め向かいにある「郡上八幡学芸館」とともに、国の登録文化財に指定されています。どちらも私のヘリテージングな欲求を満たしてくれる建物だったので、写真に納めておきました。

DSC_3405
DSC_3407
DSC_3408

「郡上八幡旧庁舎記念館」で郡上八幡の観光マップを入手しましたので、そのマップを頼りに柳町・職人街・鍛冶屋町などに残る袖壁がとても印象的な古い町並みを見て回りました。また、それらの道中のところどころには、「郡上八幡」が誇る美味しいわき水が飲める様になっていましたので、美味しく頂きました。

DSC_3422
DSC_3418
DSC_3425
DSC_3433
DSC_3443

その後は、「日本名水100選」の第1号に指定された「宗祇水」を美味しくいただき、夏になると子供達が川に飛び込む事で有名な「新橋」周辺を探訪してみました。

DSC_3463
DSC_3456
DSC_3462
DSC_3476
DSC_3450

時刻は14:00になっていましたので、どこかで昼食でもとりたい所でしたが、どこの店も客が多くて入りづらかったので、「宗祇水」の近くの店頭販売のお店で「飛騨牛コロッケ」と「味噌串カツ」を買って食べました。オヤジの愛想は悪かったけれど、味は結構美味しかったです。


無事帰宅

これで予定していた見所は全て回りましたので、あとは家路につくだけです。14:30に「郡上八幡」を離れ、東海北陸自動車道に飛び乗り、名神・中国・山陽と、高速道路を疾走し、18:30に無事自宅まで帰ってきました。


あとがき

今回のツーリングでは、残念ながら両日とも晴天には恵まれませんでしたが、今まで行ってみたいと思っていた「永平寺」「東尋坊」「郡上八幡」を一気に回ることが出来て、大変有意義なツーリングでした。

小浜を越えて以降、帰りの高速道路で名神に合流するまでは、全て今まで走った事のない未走覇路であった事も、今回のツーリングの満足度を高めてくれたと思います。まさに私のモットー通りのツーリングでした。

最後に、トラブルを抱えながらも見事走覇してくれた相棒と、本厄にも関わらず私の趣味を理解し、快く長距離ツーリングに送り出してくれた家族に感謝の意を表し、このツーリングレポートを締めたいと思います。どうもありがとうございました。