四国ツーリング'07(最終日)

2007年05月4日

車両:BMW R1100RS 

走行距離:494km(累積走行距離1,218km)

カメラNikon D40X


昨夜はかなり遅く寝たにもかかわらず、目が覚めたのはまたしても午前四時でした。窓の外はうす曇りで微妙な天気ですが、 天気予報によると日中の雨の心配はなさそうです。今日は室戸岬に立ち寄ってから四国東岸沿いに鳴門まで走り、大鳴門橋・明石海峡大橋をわたって姫路まで帰る予定です。
かなり長距離を走りますので、早く目が覚めたのを幸いに、午前6時に最終日のツーリングをスタートさせました。


早朝に国道56号線を快走する

室戸岬を目指すためには、再び高知市内を通過する必要がありますので、RSと共に国道56号線を高知方面へ向かって走ります。さすがにこの時間帯では車もまばらで、朝の冷たい風を切り裂くように、気持ちよいペースで走る事が出来ます。二年前の四国ツーリングの際は、西から迫り来る暴風雨に恐れをなし、降りしきる雨の中をほうほうの体で逃げ帰る様に走った国道56号線ですが、今回は雄大な太平洋を望む美しい海岸線や、峠からの見事な眺望など、移りゆく様々な景色を楽しみながら走る余裕がありました。

そして、須崎のコンビニで朝食をかねた休憩をとったあと、再び国道56線を東へ走り、仁淀川に沿って北上する県道39号線に分岐し、国道33号線に合流しました。


「いの町」の紙こいのぼり

なぜその様なルートをとったのかと言うと、昨晩「高知さんさんテレビ」のローカルニュースでみた「紙こいのぼり」を見物しようと思ったためです。「紙こいのぼり」とは、高知県の「いの町」という町が、特産品の水に強くて破れない紙を PRするために始めたイベントで、紙で作った沢山の鯉のぼりを仁淀川に泳がせるというものです。ニュースによると、開催期間は5月3日〜5日の三日間だけとの事でしたので、この期間に近所に滞在しているのも何かの縁と思い、帰りに立ち寄って見ようと思った次第です。

RSを駐車場に停め、橋の上から仁淀川を見てみると、数多くの「紙こいのぼり」が気持ちよさそうに碧い水の中を泳いでいました。時刻はまだ午前8時を回ったばかりでしたが、わりあい多くの人たちが「紙こいのぼり」の見物に訪れていました。出店などはまだ始まっていませんでしたが、地域に根付いたほのぼのとしたイベントの雰囲気を味わう事ができました。

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国道55号線で安芸まで

「紙こいのぼり」の鑑賞を終え、私とRSは国道33号線を東に向かって走ります。しばらく走ると、路面電車の軌道敷が現れ、再び高知市内に入りつつあることを実感させてくれます。そういえば、二年前の四国ツーリングで訪れた松山市も、この高知市も、どことなく街全体に情緒があるのは、路面電車が走っているからなのかもしれませんね。

昨日見た「はりまや橋」の前を通り過ぎると、国道33号線は国道32号線へとその名を変え、高知市内を脱出する頃には国道55号線となります。昨日の国道321号線が「サニーロード」ならば、55号線はさしずめ「GOGOロード」と言ったところでしょうか。

この国道55号線を走る頃には、時刻は既に午前9時を越えており、多くのライダーを見かける様になりました。室戸方面から次々と走ってくる多くのライダーたちと挨拶を交わしながら、私とRSは快適なペースで国道55号線を駆け抜けて安芸入りを果たしました。


野良時計

安芸入りを果たしたあとは、県道29号線を使って一旦国道55号線をはなれ、安芸名物の「野良時計」に立ち寄ってみました。「野良時計」とは、この安岐の大地主の息子であった畠中源馬という人が、独学で時計の仕組みを学び、ほぼ一人で全ての部品を製作して作り上げたといわれる時計台です。

制作時期は明治時代で、それ以来120年もの長きにわたり、地域で農作業をする人々に時を告げてきたのだそうです。残念ながら、今現在「野良時計」は正確な時を刻んではいませんが、地域の誇りとして、また、町のシンボルとして多くの人々に親しまれているそうです。

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室戸岬灯台

再び国道55号線に戻り、豪快な太平洋の波を楽しみがら室戸岬を目指します。そして、室戸岬まであと数kmまで迫ったところで、私とRSは「室戸スカイライン」を使って室戸岬入りをする事にしました。ところが、この「室戸スカイライン」は期待したほどではなく、路面もあまり手入れされていない様で、アスファルトには多くの亀裂がみられました。また道の両側には鬱蒼とした木々が生い茂り、太平洋の展望も楽しむ事は出来ませんでした。

途中に展望台が設けられていましたが、ここからの展望もイマイチで少し期待はずれでした。ただ、晴れていればこの展望台から紀伊半島が望めるみたいでしたので、天気が良ければまた印象は変わったかもしれません。

「室戸スカイライン」の終盤あたりに「室戸岬灯台」へと続く道が伸びていたので、駐車場にRSを停めて、「室戸岬灯台」へと歩いていきました。この「室戸岬灯台」は、私が「てっぺんを目指す旅」で訪れた「経ヶ岬灯台」と同じく、日本に6基しかない第一等レンズを使用した灯台のうちの一つです。

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室戸岬

「室戸岬スカイライン」を駆け下ると、そこは四国東南端の地「室戸岬」です。RSを停めるところを求めてゆっくりと走っていると、「中岡慎太郎」像の前の道路脇に沢山のバイクがならんでいたので、私もそこにRSを停めて室戸岬を散策してみました。

日本の夜明けを間近にして、龍馬と共に凶刃に倒れた「中岡慎太郎」の視線の先には、月の名所といわれる月見ヶ浜が広がっていました。近くにある観光案内所には、月見ヶ浜を一望できる展望台が作られていたので、そこに登ってしばらくの間月見ヶ浜の景色を楽しみました。その月見が浜への入り口には、地元のおかあさん達が弁当とちらし寿司を売りに来ておられたので、ちらし寿司を買い求めてお昼ご飯として美味しく頂きました。

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夫婦岩

「室戸岬」を離れ、私とRSは徳島へ向けて国道55号線の北上を開始します。徳島市へ入るまでは、延々とこの国道55号線を走る事になります。紀伊水道を右手に見ながらRSを走らせていくと、前方に海中から飛び出した様な不思議な岩が現れました。しかもその端のふたつの岩はしめ縄でしっかり結ばれています。どうやらこれがツーリングマップルに載っていた「夫婦岩」の様です。そういえば、美保関へ行った時にも夫婦岩ってあったよなぁ。有名どころでは小学校の修学旅行で行った二見ヶ浦の夫婦岩もあるし。やはりみんな発想はおなじなんですね。

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旅の終わり

再び国道55号線を使い、海岸線に沿って北上を続けます 。風光明媚な海岸線の景色もいつしか工業地帯へと姿を変え、 いよいよ私とRSの旅も終盤にさしかかりつつある事を実感させてくれます。国道55号線バイパスで徳島市入りを果たし、車で混雑する市街地を抜けたあとは、国道11号線を使って鳴門市まで走り、大鳴門橋・明石海峡大橋を渡って18時過ぎに自宅まで帰って来ました。


あとがき

今回のツーリングでは、当初目的として掲げた三つの項目について全て達成する事が出来ました。そして、私のツーリングのモットーである「行ったことのない場所へ行き。見たことのない物を見て、知らなかった事を知る。」を実践出来たツーリングでもありました。二日目に立ちゴケを喫しはしましたが、その時についた傷も、今となってはツーリングライダーの誇りとさえ思える様になりました。

今回のツーリングで訪れた多くの見所は、私にとって思い出深い場所になる事でしょう。そして、それらの道中を巡る途中で出会った多くのライダーたちと交わした挨拶も、私にとっては貴重な思い出となるはずです。すれ違いざまのほんの一瞬の挨拶の交換ですが、旅の相棒にバイクという乗り物を選んだ者同士の確かな意志の疎通がそこにはあります。考えてみれば、私はそれを味わいたいが為に、こうして再び四国の地を訪れているのかも知れません。そして、いつの日にかまたこの地に帰ってくる事でしょう。相棒と共に・・・。