四国ツーリング'07(一日目)

2007年05月2日 

車両:BMW R1100RS

走行距離:353km

カメラ:Nikon D40X


今年のゴールデンウイークのは9連休となります。今回は休日出勤も1日だけで済みそうなので、二年ぶりの四国ツーリングに出る事にしました。前半二日間は家庭の用事があるため、走りに出ることが出来るのは4月30日以降となりますので、天候の状況を見ながら宿を手配し、5月2日から2泊3日のツーリングプランを組み上げました。

今回のツーリングの目的は三つで、一つ目は私のツーリング歴での未制覇地である徳島県を訪れること。二つ目は前回の四国ツーリングで達成できなかった長宗我部元親ゆかりの地を訪れること。三つ目はまだ訪れた事がない四国の名所を回ることです。何はともあれ、あまり無理をせず安全第一で「青い国」を心ゆくまで楽しみたいと思います。


四国ツーリングスタート

出発時に東の空を見てみると、低く垂れ込めた雲が行く手を阻むかの様に怪しく横たわっていました。事前に調べた天気予報によると、雨の心配はなさそうだったのですが、念のためカッパを着てツーリングをスタートさせる事にしました。


明石海峡大橋を渡る

姫路バイパスへ上がると、神戸方面への通勤時間帯と重なったみたいで多くの車が走っていました。トラックの台数も多く、物流の動脈は早くも動き出していました。加古川市あたりまで走ると、雨がぱらつき出しました。というより、雨に追いついてしまったと言った方がいいのかもしれませんね。とりあえずカッパを着てツーリングをスタートさせたのは正解でした。

明石から第二神明道路へ進入し、北線を経由して神戸淡路鳴門自動車道へ合流したあとは、しばらく長いトンネルを走ります。そして、そのトンネルを抜けて視界が開けると、突如目の前に二本の巨大な橋脚が現れ、眼下には明石海峡が横たわります。そう、いよいよ四国ツーリングのオープニングとも言える明石海峡大橋の渡橋開始です。世界最長と言われるこの吊り橋ですが、全長は約4kmほどなので、それが幾つも連なる瀬戸大橋と違って「あっ」と言う間に渡り終えました。

明石海峡大橋を渡り終えた後は、ツーレポ作成用の写真を撮るために淡路SAへ立ち寄りました。駐輪場では、このゴールデンウィークを利用してツーリングを楽まれている親子と出会いました。お話を聞くと、このあと四国経由でフェリーに乗って九州まで渡るのだそうです。こういう方達と出会えるのもゴールデンウィークならではですね。

この時すでに雨はあがっていましたが、まだまだ雲は低く垂れ込め予断を許さない状況だったので、このあともカッパを着たまま走る事にしました。

DSC_0206
DSC_0211
DSC_0214

二年ぶりの四国上陸

神戸淡路鳴門自動車道を走って淡路島を縦断していると、前方に少しずつ青空が見えだして来ました。さらにRSを走らせていくと、先ほどまでの雲はどこかへ消え去り、見事な青空が広がりました。

青空「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!」

なので、大鳴門橋を渡る手前の淡路南PAに立ちより、そそくさとカッパを脱ぎ去りました。事前調査によると、ここの展望台から大鳴門橋を見渡せるという事だったのですが、あいにく展望台らしきものは見あたりません。どうやら上り線と間違えていた様です。なので残念ながら大鳴門橋のツーレポ作成用写真は撮れませんでした。

その後、十六年ぶりに大鳴門橋をバイクで渡り、高松自動車道を板野ICまで走り、二年ぶりに四国の地へ降り立ちました。そして、県道を使って少しだけ南下し、藍住ICから徳島自動車道を使って脇町ICまで走り、今回の四国ツーリングの最初の目的地である「うだつの町並み」を目指しました。しかし、残念ながらこの間に青空は再び厚い雲に覆われ、ごく僅かながらではありますが、再び雨がぱらつき出しました。


脇町のうだつの街並み

脇町ICを下りるとすぐに、「うだつの町並み」への道筋を示す案内看板が現れましたので、その指示通りにRSを走らせました。すると、目の前に雄大な流れの吉野川が姿を現し、それをまたぐ様に沈下橋(潜水橋)が架けられている光景が目に入りました。その沈下橋のたもとにあるのが、本日の第一目的地である「うだつの町並み」です。

DSC_0216


「うだつ」とは、町家の1階屋根の上に張り出した屋根付きの小さな壁の事で、隣家からの火事の延焼を防ぐために設けられたものです。ところが江戸中期頃になると、その「うだつ」に豪華な装飾が施される様になり、家の財力を示すための装飾品としての意味合いが強くなっていったため、裕福な家はこぞって豪華な「うだつ」を設ける様になっていったのだそうです。「うだつ」を設けるにはそれ相応の費用がかかるため、裕福でない家は「うだつ」を設ける事が出来ませんでしたので、ここから「うだつが上がらない。」という言葉が生まれたのだそうです。

現在「うだつ」が残る町並みは全国的にも珍しいため、この「うだつの町並み」は徳島県の観光名所の一つとなっています。「日本の道100選」に選ばれている事からもわかる様に、白壁と甍の連なりが美しく、旧街道の情緒をふんだんに残したとても美しい町並みでした。

そして、その「うだつの町並み」の東の外れにあるのが、「オデオン座」と呼ばれる「脇町劇場」です。「虹をつかむ男」という映画のロケ地として使われた場所なのだそうです。ちなみに、この「うだつの町並み」の入り口には、「自動車乗り入れご遠慮下さい。」という看板が立っていますので、バイクはこの町並みへの入り口がわりになっている「道の駅:藍ランドうだつ」に置いておきましょう。

DSC_0252
DSC_0222
DSC_0238
DSC_0241
DSC_0248
DSC_0255

 

 

そして、その「うだつの町並み」の東の外れにあるのが、「オデオン座」と呼ばれる「脇町劇場」です。「虹をつかむ男」という映画のロケ地として使われた場所なのだそうです。ちなみに、この「うだつの町並み」の入り口には、「自動車乗り入れご遠慮下さい。」という看板が立っていますので、バイクはこの町並みへの入り口がわりになっている「道の駅:藍ランドうだつ」に置いておきましょう。

DSC_0219
DSC_0228

貞光の二層うだつの街並み

「うだつの町並み」を充分堪能したので、そろそろ次の目的地を目指す事にします。県道12号線を西に走り、吉野川を渡って国道192号線に合流し、国道438号線との交差点を少し入ると、貞光という町にたどり着きます。ここも「うだつ」で有名な町なのですが、その「うだつ」が二層になっている事から、「二層うだつの町並み」と呼ばれています。「二層うだつ」には、家ごとに美しい装飾が施されており、当時の繁栄を静かに物語っていました。

DSC_0277
DSC_0280
DSC_0276
DSC_0279

祖谷渓

再び国道192号線に戻り、吉野川に沿ってRSを西へ向かって走らせます。しばらく走ると、吉野川の流れは大きく南へと向きを変え、大河から渓谷の風景へとその姿を変えていきます。そして、吉野川とその支流の祖谷川(いやがわ)とが合流する地点から、祖谷川に沿って一本の道が伸びています。それが山城東祖谷山線と呼ばれる県道32号線です。

DSC_0289


この道は、所々に設けられた待避所を利用しなければ車がすれ違えない様な狭い道で、見通しの立たないコーナーの連続なので、コーナー毎に設けられたミラーを注視して走らなければなりません。ツーリングで山間部へ入ると良く出会うタイプの道路ですが、有名な観光地だけに対向車が多いのが難点です。さらに驚いた事に、この狭い道を路線バスが走っていました。コーナーを抜けた先でバスに出会った時には正直ビビリました。

この山城東祖谷山線を走っていると、眼下に断崖絶壁の美しい渓谷が時々見え隠れしています。これが、剣山を源流とした祖谷川が四国山地を切り刻んで作り上げたという「祖谷渓(いやけい)」です。そして、祖谷温泉の手前のカーブの先の断崖に立ち、じっと祖谷渓を見下ろしているのが、祖谷渓の名物ともいえる日本一有名な小便小僧です。

DSC_0295
DSC_0298

祖谷のかずら橋

さらに奥へと進んでいくと、県道45号線との合流地点を過ぎたあたりから県道32号線は対向二車線の綺麗な道へと姿を変えます。そして、そのまま奥へと進んで行くと、祖谷渓のもうひとつの名物である「祖谷のかずら橋」へと到着します。

大きな駐車場のバイク置き場にRSを停め(バイクは200円)、みやげ物屋の中を通り過ぎて「かずら橋」の入り口へと向かいます。さすがに有名な観光名所だけあって、沢山の人が「かずら橋」を渡りに来ていました。せっかくなので私もその列にならび、「かずら橋」を渡ってみました。(渡橋料500円)

橋床の隙間から見える祖谷川を見ながら、ゆらゆら揺れる吊り橋を渡るのは、なかなかスリルがあって面白いものがありました。ちなみに、この県道32号線を奥へ進んで行くと、「二重かずら橋」という吊り橋もあるそうです。

DSC_0325
DSC_0323
DSC_0300
DSC_0307
DSC_0311
DSC_0304

大歩危・小歩危を目指して

今度は少し県道32号線を戻り県道45号線へ分岐します。この県道45号線も、先ほどの「かずら橋」近辺と同様に、対向二車線が綺麗に整備された走りやすい道でした。私とRSはツーリングマップルに書かれている通り、大きなわら葺き屋根のゲートをくぐって国道32号線へ向かいました。

 

DSC_0326

大歩危を楽しむ

国道32号線へ合流してから少し北上すると、再び吉野川と再会します。そして、その吉野川に沿って少し北へ下ったところにあるのが、大歩危峡(おおぼけきょう)です。一般的には、さらに下流にある小歩危(こぼけ)とセットで大歩危・小歩危と呼ばれています。

大歩危峡の途中にみやげ物屋さんがありましたので、その駐車場にRSを停めてしばらく大歩危峡を鑑賞していました。このみやげ物屋さんは、大歩危峡の遊覧船のりばにもなっていましたので、せっかくの機会なので遊覧船に乗ってみる事にしました。

遊覧船は約15分毎に運行されており、約30分で大歩危峡を往復します。船頭さんの案内を聞きながら、ゆらゆらと美しい吉野川の流れの上を漂うのは、なかなか味わい深いものがありました。ちなみに、乗船料は1,050円でした。

ここでは、同じ遊覧船に乗り合わせたライダーと写真を撮りあったり、奈良から来たハーレー乗りのおじさんと話したりして、少しだけライダー同士の交流の時間がもてました。遊覧船でいっしょになったライダーは、あのあと「こなきじじいの石像」を観に行くって行ってたなぁ。ハーレーおじさんは3日の松山の宿は取れただろうか?

DSC_0365
DSC_0333
DSC_0362
DSC_0347
DSC_0353
DSC_0355

四国三郎とともに高知へ

徳島県の見所を思いっきり堪能したので、そろそろ本日の宿泊先の高知市内へ向かう事にします。駐車場の係員さんに聞くと、高知までは下道オンリーでも約1時間ちょっとで到着するとの事でしたので、高速は使わず国道32号線で高知市内を目指す事にしました。ちなみに、この頃になってようやく青空が顔を覗かせました。

対向車線を走ってくる多くのライダー達と挨拶を交わしながら、快調なペースで国道32号線を南下して高知県へ向かいますが、その間つねに私とRSに寄り添う様に吉野川が流れています。しかもその姿はとても美しく、流れる水も感動するほどの碧さです。この時私は吉野川について十分な知識を持ち合わせていなかったのですが、後で調べてみると、この吉野川は別名「四国三郎」と呼ばれ、「板東太郎」と呼ばれる利根川、「筑紫次郎」と呼ばれる筑後川と共に「日本三大あばれ川」に数えられる程の有名な川で、しかも、その透明度は折り紙付きで、吉野川の支流である穴吹川は四国一の透明度なのだそうです。どうりで美しいはずですね。

そして、その「四国三郎」とも別れを告げ、長宗我部元親の旧居城である岡豊城があった南国を通過し、いよいよ高知市内へ入りました。この段階で、時刻はまだ17時前でしたので、私とRSは坂本龍馬に逢うために桂浜へ向かう事にしました。


桂浜

坂本龍馬については、私がいまさらここで説明する必要もないでしょう。「ニッポンをせんたく(洗濯)」しようとしたその偉人は、日本の夜明けが始まる東の空をじっと見つめていました。そして、その龍馬をはじめ高知の人々が名月を愛でたと言われる桂浜には、今日も多くの人々が集まって、思い思いにゴールデンウィークのひとときを楽しんでいました。

また、桂浜手前の小高い丘の途中には、ひっそりとたたずむ様に長宗我部家の居城であった「浦戸城跡」の碑が建てられていました。

DSC_0374
DSC_0372
DSC_0377
DSC_0380
DSC_0381

長宗我部元親公初陣像

そして、桂浜から高知市街地へ戻る途中で若宮八幡宮に立ち寄り、四国の覇者長宗我部元親の銅像を見てきました。長宗我部元親をここで語ると長くなってしまうので割愛しますが、坂本龍馬をはじめとして、土佐藩の郷士階級から多くの幕末の志士が生まれたのも、もとをたどればこの長宗我部元親にあると言っても過言ではないでしょう。

DSC_0385
DSC_0389
DSC_0395

これで予定していたみどころは全てまわりましたので、予約していた高知駅周辺のホテルへチェックインし、四国ツーリング一日目を終了しました