霊験あらたかなる高野山をめざして

2006年09月23日(

車両:BMW R1100RS

走行距離:408km

カメラ:Canon IXY DIGITAL450


11月1日より二輪車ETCの正式運用が開始される事が公式発表されました。これでようやく我々二輪車ユーザーも、全国各地の高速道路でETC機器によるノンストップ通行が可能となります。大変喜ばしい事ではありますが、11月とは少し遅すぎやしませんか?。せっかく秋ツーリングでバンバン活用しようと思っていたのに・・・・残念です。

まあ、そんな事ばかりも言ってられないので、今回は二輪車ETCモニター区間をフル活用したツーリングコースを検討し、最終目的地を高野山金剛峯寺とするツーリングルートを組み立ててみました。

ETCで快適走行

朝晩は随分涼しくなってきたので、今回はメッシュジャケットではなく春秋用のスーパーウィンドジャケットを選択し、アンダーも長袖Tシャツにします。日中暑くなった時の事も考えて、半袖Tシャツも持って行きましょう。ズボンはまだジーンズで大丈夫だろうと思い、革パンの着用は見送りました。

本日の走行予定距離は、400km弱とかなり長丁場になりそうなので、早めに身支度を整えて午前8:00には姫路バイパスへ上がりました。

姫路バイパス→加古川バイパスを順調に駆け抜け、明石西料金所をETC無線通過して第二神明道路へ、さらに須磨料金所をETC無線通過して阪神高速道路へ進入しました。ここまでは大した渋滞もなく順調です。絶好の秋晴れに恵まれたせいか、反対車線を駆け抜けて行くバイクの数もかなり多めです。

京橋ICで阪神高速道路神戸線を下り、今度はハーバーハイウェイを使って湾岸線へ向かいます。神戸の見事な街並みを眺めながらRSと共に湾岸線へ進入したあとは、鳴尾浜料金所・中島料金所とETC無線通過し、大阪のビル群や、沿岸の工場・港湾施設などを眺めながら湾岸線を快走し、大浜ICで一般道へ下りました。


仁徳天皇陵(大山古墳)

大浜ICで湾岸線を下りたのは、本日一番目の目的地である仁徳天皇陵へ立ち寄るためです。ICを下りてから適当に直進していると、前方に小高い丘陵が見えてきました。恐らくあれが仁徳天皇陵なのでしょう。

ところが、近くの交差点の名前がそれらしくなかったので、別の古墳なのかな?と思って府道2号線をそのまま直進しました。でも、いくら走っても一向に仁徳天皇陵らしきものが出てきません。国道309号線との交差点近くでRSを停め、ツーリングマップルで位置確認してみたところ、やはり行き過ぎていたようです・・・。来た道を引き返して先ほどの丘陵近くまで戻り、その周りをウロウロしたのち、ようやく仁徳天皇陵の正面へ到着しました。

仁徳天皇陵は、その地名をとって大仙古墳とも呼ばれますが、百舌鳥耳原中陵(もずのみみはらのなかのみささぎ)というのが正式名称なのだそうです。我が国最大の前方後円墳として有名ですが、クフ王ピラミッド・秦始皇帝陵とともに、世界三大墳墓にも名を連ねています。

現在は宮内庁が管理しており、当然の事ながら中へ入る事は出来ません。古墳の外周に沿って石畳の遊歩道が整備されており、散歩やジョギング、キャンパスへ通う学生の姿なども見かける事ができて、自然と地域にとけ込んでいる様に感じられました。地元では「御陵さん」と親しみを込めて呼ばれている事からも、その事が伺い知れますね。

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狭山池

仁徳天皇陵を後にして、国道310号線を使って次の目的地の狭山池を目指します。仁徳天皇陵から狭山池までは約10km程度の距離なので、すぐに着くだろうと思って走っていたのですが、車の量が多くてなかなかペースが上がりません。しかも、陽射しも強くなってきて、かなり暑くなってきました。これは厳しい・・・!
なので、久しぶりにすり抜け走行を駆使してペースアップをはかり、狭山池へ到着しました。

狭山池は、日本最古のダム式ため池で、「古事記」「日本書紀」にもその名が出てくるそうです。奈良時代には行基が民衆の力を集めて改修を実施した事でも有名です。それ以降も、時の権力者により何度か大がかりな改修が行われ、今日に至っています。

池に沿って遊歩道が整備されていて、ここでも多くの人がジョギングや散歩を楽しんでいました。ここでTシャツを半袖に着替え、ジャケットのベンチレーションも全開にして、これからの走りに備えておきました。

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台平和記念塔(PLの塔)

狭山池の散策も終えたので、そろそろ高野山へ向かいたい所ですが、先ほどから東の方に見える妙な形をした塔が気になって仕方ありません。アントニオ・ガウディを模したかの様な異形の塔。そう、あれはまさしくPLの塔ではないか。
巨大な物好きな私は、何度かネットでその姿を見た事があるのですが、まさか実物を見る機会があろうとは・・・。せっかくの機会なので、塔の近くまで行って見る事にしました。

だんだん迫り来る巨大な塔を目印に、道に迷いながらもようやく塔正面の駐車場へ到着。ゲートの向こうの広大な敷地の中にPLの塔は建っていました。警備員に中へ入れるかと聞くと、参拝なら自由に入れるが、散歩などが目的では駄目だとの回答でしたので、信者でもないのに参拝と偽ってまで中へ入る事も憚られるので、塔の近くまで行くのは諦めました。展望台まで登れるのであれば偽ってでも入ったでしょうが・・・・。(高い所好きでもあるので。)

それにしてもPL教団って巨大なんですね。広大な敷地に立派な施設がたくさん建ち並んでいる上に、さらにPL病院なんてものまでありました。すごいですね。

 

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いざ!高野山へ

意外な所で寄り道をしてしまったので、軌道を修正しなければなりません。幸い近くに大阪外環状線(国道170号線)という大きな国道が走っていたので、それを使って本来のルートである国道371号線へ合流する事にしました。 交通量の多さに辟易しながらも、何とか国道371号線への合流を果たし、高野山を目指しました。 しばらく走ると、ようやく田舎の国道らしい雰囲気に包まれて来ました。車の流れに乗りながら南下を続け、紀ノ川を越えてから国道370号線へ合流し、いよいよ高野山を登って行きます。車が多い割には道幅はさほど広くなく、展望もあまり楽しめない道路でしたので、前を走る車につき従っての単なる移動作業に終始するという、いささか退屈な時間を過ごしました。 そして、ようやく高野山の入り口である大門へ到着しました。いや〜、さすがに大きい。京都の仁和寺の二王門の大きさにも驚きましたが、この大門はそれ以上でしょう。さすがは真言宗の総本山だけありますね。
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壇上伽藍

大門を通り過ぎ、さらに奥へとRSを走らせて行きます。通りの左右には沢山の土産物屋が建ち並んでいて、門前町としてかなりの賑わいを見せていました。また、伽藍の種類もさる事ながら、塔頭・宿坊寺院の数の多さも半端じゃありません。その数100以上というから驚きです。まさに天空に聳える宗教都市と呼ぶに相応しい規模を誇っていました。

駐車場にRSを停め(無料がうれしい)、まずは壇上伽藍から見て回ります。壇上伽藍とは、根本大塔を中心として真言密教の世界観を具現化した聖域なのだそうです。難しい事は分かりませんが、高野山の歴史を物語る多くの建造物を、厳かなる心持ちでひとつひとつ見て回りました。

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金剛峰寺

大門を通り過ぎ、さらに奥へとRSを走らせて行きます。通りの左右には沢山の土産物屋が建ち並んでいて、門前町としてかなりの賑わいを見せていました。また、伽藍の種類もさる事ながら、塔頭・宿坊寺院の数の多さも半端じゃありません。その数100以上というから驚きです。まさに天空に聳える宗教都市と呼ぶに相応しい規模を誇っていました。

駐車場にRSを停め(無料がうれしい)、まずは壇上伽藍から見て回ります。壇上伽藍とは、根本大塔を中心として真言密教の世界観を具現化した聖域なのだそうです。難しい事は分かりませんが、高野山の歴史を物語る多くの建造物を、厳かなる心持ちでひとつひとつ見て回りました。

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奥の院

次に、真言宗の開祖・弘法大師(空海)の廟所がある奥の院へ移動します。金剛峰寺から3kmほど東にあるため、移動にはRSを使いました。道端に設けられた駐車スペースにRSを停め、奥の院へと続く参拝道へ足を踏み入れました。

樹齢千年を越える杉木立に囲まれた参道は、神聖な空気に包まれていて、弘法大師信仰の中心地へ向かって歩を進めている事を実感させてくれます。参道の左右には多くの墓石・祈念碑・慰霊碑が建ち並んでいて、その規模はまさに圧巻です。ただ、企業の祈念碑や企業の創始者の墓などは、そのキャラクターが描かれているものもかなり多く、神聖な雰囲気の中にも笑いを誘う一幕もあったりしました。

そして、さらに奥へ進んで行くと、杉木立は一層深まりを見せ、左右に建ち並ぶ墓石も古めかしいものに姿を変えます。墓石毎に建てられている札を見てみると、そこには戦国時代〜江戸期にかけて活躍した諸大名の名前が書かれていました。どうやらここに所狭しと建ち並んでいる巨大な墓石や廟所は、全て当時の有力諸大名のものの様です。

江戸期には、諸大名の財力を削ぐために、この高野山へ立派な墓を建立する事を幕府が奨励したそうで、諸大名は幕府の威光を恐れ、こぞって立派な墓をこの高野山へ造ったそうです。確かにその墓石の巨大さには目を見張るものがありました。変な物が写っては困るので、間違いなく遺骨が入っていない秀吉さんの墓と、信長公の墓のみを写真に撮っておきました。

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諸大名の墓を通り抜け、御廟橋を渡るといよいよ奥の院なのですが、看板にはこの先脱帽&撮影禁止の文字が・・・。なので、残念ながら奥の院の写真はありません・・・。

自慢のハンティングキャップを抜いで、弘法大師信仰の聖地である奥の院へ足を踏み入れ、廟所に向かって手を合わせて、約2時間にわたる高野山の散策を終える事にしました。


真田庵

高野山の散策を終えたので山を下る事にします。下りは国道480号線を使うという選択もあったのですが、立ち寄りたい場所があったので、登りと同じ国道370号線を使う事にしました。その立ち寄りたい場所とは、九度山にある真田庵です。

真田庵とは、関ヶ原の合戦の後、真田昌幸・幸村父子が家康によって蟄居させられた場所の事です。昌幸はこの地で天寿を全うし、幸村は大阪の陣までの期間をここで過ごしています。

ツーリングマップルの記載どおりに九度山の信号を西へ曲がり、注意深くRSを走らせていると、「真田庵→」と書かれた小さな看板を見つけたので、その指示通りにRSを乗り入れました。でも、そこはようやく軽四一台が通れるかという程の細い路地でした。

幸い門の前は車の通行に使われる事は無さそうだったので、そこへバイクを停め、真田庵を少しだけ散策してみました。確かに瓦や門には真田の六連銭の紋が描かれていましたが、それ以外にはさほど興味を惹く様なところは見あたりませんでした。

事前の調査では、宝物資料館もあるとの事だったのですが、どこにあるのか分からず、まわりに民家が密集していたためあまりウロウロも出来ず、それ以上の散策は諦めて早々に立ち去りました。期待していただけに残念でした。

(あとで分かったのですが、私が乗りつけた場所は南門だった様で、北側に正門があったみたいです。そちらから入ればもう少し展開が変わったかも知れませんね。)

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道の駅:紀ノ川万葉の里

真田庵をあとにして、混雑回避のために県道13号線を西へ走るつもりでしたが、道を間違えて国道24号線に出てしまいましたので、水分補給もかねて「道の駅 紀ノ川万葉の里」へ立ち寄りました。

 

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酷道を使って峠越え

再び国道24号線を西へ走ったあと、国道480号線を使って大阪府へ向かう事にします。案内標識の通りに交差点を右折すると、そこはセンターラインすらない見事なまでの農村道路でした。「あれ?また道を間違えたかな?」と思いましたが、道路標識には確かに国道480号線と書いてあります。
「国道480 号・・・よんひゃく・・・(*゚0゚)ハッ!! 。」
忘れていました、400番台の国道を信用しちゃいかんと言う事を・・・。

そう、この国道480号線は、紛れもなく酷道でした・・・。かと言って、今更ルートを変更するわけにも行かず、予定通り国道480号線を使って大阪入りを果たし、泉大津ICを目指す事にしました。

しばらく山間部の農村集落を繋ぐ細い道を走ったあと、県境の峠越えに挑みます。峠は車のすれ違いにも苦労する様な細い道で(実際途中で立ち往生している場面もありました。)、前方に立ちふさがる車のために、終始ノロノロ運転を強いられました。まあ、そのお陰で危ない目に遭わずにすみましたが・・・。

また、途中で道を間違えてしまい、府道226号線経由で国道170号線に進入していまいました。おかげで泉大津ICへ向かう筈が、泉佐野ICへ向かうハメになりました。


久しぶりのナイトラン

泉佐野北ICから湾岸線に乗る頃には、ほとんど陽も暮れていました。大阪や神戸の夜景を楽しみながら高速道路をETC無線通過で快走し、ようやく姫路まで帰って来た時には午後8:00になっていました。さすがにこの時期、陽が暮れたあとの走行は寒いですね。途中の中島PAで半袖Tシャツの上に長袖Tシャツを重ねておいて正解でした。


あとがき

冒頭にも述べた様に、今回はETCモニター区間を上手く使ったツーリングルートを策定して見ました。今までは料金所の多さに辟易していた阪神高速道路でしたが、ETC無線通過のおかげでストレスなく走る事が出来ました。

高野山は私が想像していたよりも遙かに素晴らしい場所でしたが、2時間程度の滞在では、少々時間が短かった様です。今回はちょっと寄り道しすぎちゃいましたね。また、時間配分もかなり大雑把だった事に加えて、コースロスも多かったため、「明るいうちに家へ帰る。」という私のソロ乗り時のモットーを守る事が出来ませんでした。反省ですね。

総じて、走りに関してはあまり愉しめませんでしたが、高野山は見どころいっぱいで、とても満足感の高いツーリングとなりました。ぜひ、次回は泊まりで高野龍神スカイラインをセットにして再訪したいですね。