涼を求める高原ツーリング

2006年08月05日(

車両:BMW R1100RS

走行距離:173km

カメラ:Canon IXY DIGITAL450


記録的な雨量で各地に被害をもたらした梅雨もようやく明け、連日夏らしい青空が広がり、厳しい陽射しが絶え間なく降り注いでいます。しかし、暑さに負けていたのではバイク乗りの名折れとなってしまいますので、気合いを入れてツーリングに出る事にしました。

この時期のツーリングの目的地には、涼しげなところを選択するのが良いだろうと思いあれこれ考えてみた結果、宍粟市千種町にある「ちくさ高原」を目指して走って見る事にしました。


千本本陣

嫁さんを職場へ送って行くなどの土曜の午前中の定例行事をこなし、家を出たのは午前10時過ぎでした。まずはいつも通り姫路バイパスへ上り、そのまま太子・龍野バイパスへ進入し、福田ICから国道179号線に合流して「ちくさ高原」を目指しました。ここ最近利用頻度が多くなっているお馴染みの県外脱出ルートです。本日の目的地「ちくさ高原」までは片道70〜80km程度の道程なので、いつもなら単なる通過点に過ぎない道中をのんびりと愉しみながら走ります。

国道179号線は、そうめんで有名な揖保川(いぼがわ)と併走しながら北上したあと、新宮町に入ってからは向きを変え、揖保川の支流の一つである栗栖川(くりすがわ)と併走しながら西へ向かいます。前方の山間からは力強く沸き立つ入道雲が顔を覗かせ、その後ろには夏色の青空が広がっています。私とRS は、夏ツーリング特有の景色を楽しみながらその風景の中を駆け抜けて行きました。

しばらくすると「千本本陣500m」という案内看板が目に入りました。いつもならそのまま素通りしてしまう所ですが、今日は先を急がないツーリングなのでちょっと立ち寄ってみる事にしました。

田畑の中を貫く様に走る姫新線の単線線路を横断し、その先にある小さな集落へとRSを進めて行きます。集落の中をゆっくりと走っていると、容易に千本本陣を見つける事が出来ました。ただし、門はしっかりと閉められており、中に入る事は出来ませんでした。一般公開されいないのかと思っていたら、どうやらここは田舎料理と手打ち蕎麦のお店になっていて、しかも日曜日の12:00〜18:00の間しか開いていないのだそうです・・・あらら。

この千本という土地は、旧因幡街道の宿場町として栄えた所らしく、鳥取・松江・津山藩などの参勤交代の際によく利用されたのだそうです。また、この本陣には日本全土を測量し、正確な日本地図をつくりあげた伊能忠敬も宿泊したそうです。

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三日月藩乃井野陣屋

再び国道179号線へ戻りRSで先を目指します。後鳥羽上皇が都を懐かしんで顧みたという相坂峠を越えて、佐用町の三日月地区へ入ります。前方の山の斜面に築かれたシンボリックな三日月のマークを眺めながら走っていると、「三日月陣屋500m」という看板が目に入りました。これも今までは通過してしまっていたスポットだったので、この機会に立ち寄ってみる事にしました。

小高い丘を越え、少し奥まった乃井野という集落のなかに「三日月藩乃井野陣屋」は再建されていました。この「三日月乃井野陣屋」は、三日月藩1万五千石の藩主森家の居城でした。明治以降も学校や役場として活用されながら残されてきた物見櫓を中心に、中御門、通用門、長屋等が復元され、立派な陣容を整えていました。

物見櫓の二階座敷に上がり、障子を開け放ってみると、眼下の田園風景の中を駆け抜けてきた涼やかな風が吹き込んできて、とても爽やかなひとときを過ごす事が出来ました。

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藩校 廣業館

復元された陣屋もさることながら、先ほどから陣屋の裏側の坂の上に見え隠れする古い建物が気になっていました。陣屋を一通り見学し終えたので、坂を登ってその気になる建物を探訪してみる事にしました。建物の造りと正面に高らかに掲げられた額文字から、それがかつての藩校であった事は容易に推察する事が出来ました。

入り口に掛かっていた「由来記」及び帰宅後の調査によると、この建物はやはり三日月藩の藩校であった「廣業館」の一部を移築し、学校として活用していたものだそうです。

また、ここから少し西へ走ると、何とも雰囲気の良さそうな八幡神社があったので階段を登って境内まで行ってみました。でも、残念な事に本殿は改修中でした。

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南光地区のひまわり畑

昼食の調達と汗ばんだ体を冷やすために、国道179沿いのコンビニへ立ち寄りました。今日の晩ご飯のメニューはカレーに決定しているので、嫁さんから「カレー厳禁令」が発令されているので、ツーリングの昼食メニューであるカツカレーはあきらめ、サンドウィッチ&コーヒーを調達してコンビニを出ました。

しばらく国道179号線を走って佐用町の南光地区へ入り、千種川沿いに北上する県道53号線へ合流して「ちくさ高原」を目指しました。このあたりはひまわり畑で有名な地区で、この県道53号線に沿って約150万本ものまわりが随所に点在しています。左右に咲き乱れるひまわりと千種川の美しい流れを眺めながら、のどかな景色が広がる県道を駆け抜け、県道53号線から県道72号線へと進入して「ちくさ高原」へ到着しました。

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ちくさ高原

「ちくさ高原」へ到着しましたが、私が頭の中で思い描いていた様な高原風景はそこにはなく、ただの夏場のスキー場でした(笑)。確かに高原といえば高原ですが、蒜山高原の様な風景を期待していただけにちょっと残念でした。手前の駐車場横の公園の方が涼しげだったので、川縁の芝生の上に腰をおろしてコンビニで調達した昼食を美味しく頂きました。

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三室の滝

「ちくさ高原」をあとにして、着た道を引き返しましたが、案内看板によると「ちくさ高原」とは別方向に「三室の滝」と呼ばれる滝がある様なので、そちらの方にも足を伸ばしてみました。道幅の狭い道路を登っていくと、小さな鳥居とともに「三室の滝」への入り口が現れました。

バイクを停めて、鳥居をくぐって林の中に入って行くと、すぐに「三室の滝」が姿を現しました。少し歩かなければならないかな?と思っていただけにちょっと拍子抜けでした。

三本に分かれて流れ落ちる滝は水量も豊富で、豪快とは言えないもののなかなか見事な滝でした。滝壺から流れて来る渓流の水は美しく澄み渡り、その水面(みなも)から吹き上げて来る風が肌に心地よく、清涼感あふれるひとときを過ごしました。

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最大のネタを見送る?

再び県道72号線を使って南光地区まで戻り、県道53号線へ合流して山崎方面へ抜ける事にしました。ちょっとした峠越えのあと中国自動車道と併走しながら淡々とRSを進めて行きました。しばらく走ると小さな立て札があらわれ、何とそこには「腰痛地蔵尊手前1.5km」と書かれていました。
 
腰痛地蔵尊?ひょっとして腰痛に効くお地蔵さんなのか?ここに腰痛ライダーが訪れるとなると、ネタとしては非常に面白い!しかし、このあと温泉に入ってまったりしたいし、嫁さんを職場へ迎えに行く時間までには帰宅しておかなければならないので、今更1.5kmの後戻りは厳しい・・・。などと頭の中で色々考えた末、今回のツーリング最大のネタになったかもしれない「腰痛地蔵尊」の探訪は諦めました。「う〜んこの判断は正しかったのかなぁ・・・。」


花温泉

温泉で軽くリフレッシュしたあとは、国道29号線をそのまま南下し、姫路西バイパス→姫路バイパス経由で家まで帰ってきました。もちろん、嫁さんを職場へ迎えに行く時間までには充分間に合いました(笑)。

 

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あとがき

今回のツーリングは夏場という事もあり、高原の風景を求めて「ちくさ高原」を目的地に設定しました。それ以外は何も決めずに走りに出たのですが、道中で色々と見どころを発見する事ができて、とても有意義なツーリングとなりました。それにしても「腰痛地蔵尊」が気になります・・・・(笑)