春を感じる紀の国めぐり

2006年04月08日(

車両:BMW R1100RS

走行距離:420Km

カメラ:Canon IXY DIGITAL450


2006年も4月に入り、ようやく気候も暖かくなってきて、長距離ツーリングにふさわしい季節がやって来ました。この土・日も好天に恵まれそうだったので、いよいよ年初に「乗った日」の日記で発表した計画を実行に移す事にしました。その第一弾として選んだ目的地は「和歌山県」です。

和歌山と聞いて、私の頭の中に思い浮かんで来るのは「那智の滝」と「潮岬」です。ただ、どちらもそれなりに距離があるので日帰りで訪れるのは難しいと判断し、今回は和歌山県内でも比較的大阪寄りにある観光スポットをめぐる事にしました。


出発後のあれこれ

「年度」が改まったため最近は何かと忙しく、前日も帰宅した頃には日付が変わっていました。それでも朝は苦手ではないので、6:30にセットした携帯のアラームと共に飛び起きて身支度を調え、いつものガソリンスタンドで燃料を満タンにして姫路バイパスに上がりました。

車の流れは順調で、姫路バイパス→加古川バイパス→第二神明道路と軽快に駆け抜け、阪神高速の須磨料金所までやって来ました。ここで通行料金の支払いと共に「乗り継ぎ券」を貰っておくと、この後に走る阪神高速5号湾岸線の住吉浜料金所の通行料金が無料となります。なのに、料金所に立っていた「春の交通安全運動実施中」という看板を見て、「そういえば、来週は会社の駐車場の交通指導立ち番せなあかんかったなぁ・・・。」などといらん事を思い出してしまったため、料金所通過時に「乗り継ぎ券」を請求するのを忘れてしまいました・・・・不覚!。

京橋ICで阪神高速3号神戸線を下り、ハーバーハイウェイ経由で5号湾岸線へ向かいます。このハーバーハイウェイは神戸市が管理する港湾道路なので、阪神高速とは別料金(200円)なのですが、この道路を走る時に見える神戸とその周辺地域の景色がとても素晴らしいため、湾岸線へ向かう時にはたいていこの道を使う様にしています。ただ、バイクで走るのは今回が初めてです。料金所で停止して通行料を支払おうとすると、係員が「二輪車は無料やで、行ってよ〜。」と通行を促します。「えっ、そうなの・・・。」先ほどの須磨料金所での「乗り継ぎ券」貰い忘れの後だっただけに、ちょっと嬉しかったです。

神戸の美しい眺めを楽しみながらハーバーハイウェイを走り抜け、湾岸線へ進入するとすぐに住吉浜料金所が現れます。ここで先ほどの「乗り継ぎ券」の貰い忘れを係員に説明し、そのまま通過できないかダメ元で交渉する事にしました。

私:「須磨料金所で乗り継ぎ券もらうの忘れたんやけど・・・。」と言いながらETCカードを渡す。
係:「▲○&*=#×■△●%$□・・・・」(←騒音で聞き取れない)
私:「ETCカードの履歴を見てもろたら分かるから・・・。」
係:「▲○&*=#×■△●%$□・・・・」(←やはり聞き取れない)

係員はETCカードを機械に差し込んで、画面を見ながら何やら操作したあとで、にっこり笑いながら見慣れない紙と共にカードを返してくれました。交渉成立・・・!「やはり正統な権利がある場合はちゃんと主張するべきだな。」などと思いながら気を良くしていたのですが、渡された紙をあとで見てみると、しっかり通行料500円が徴収されていました、渡された紙は阪神高速の領収書でした・・・・(笑)

5号湾岸線から4号湾岸線へ進入し、沿岸に建ち並ぶ工場群やフェリーターミナルなどを眺めながら走り続けていると、泉大津PAへの案内表示が見えたので、朝食を兼ねていったん休憩をとる事にしました。


大阪のおばちゃん

泉大津PAには二輪車の駐車場がなかったので、適当に空いているスペースにRSを停め、売店でサンドウィッチでも買おうと思ってレジに並んでいました。すると、横からあつかましいおばちゃんが「ちょっと、これナンボするん?」と言いながら、ペットボトルのお茶をカウンターにドンと置きました。「150円です。」と店員が答えると、「150円もするん?ビックリやわ〜!」と言いながら、カウンターにお金を置いて行っちゃいました。「おばちゃん、こっちはおまえの方がビックリやわ・・・。」

あっけにとられていると、向こうの方からも別のおばちゃんが「これナンボ?」と店員に声を掛ける始末・・・。店員さんも困ってました。何とも厚かましい人種なんでしょう・・・。恐るべし大阪のおばちゃん。


和歌山入りを果たす

再び4号湾岸線を使って南下しますが、そろそろ高速走行にも飽きてきたので泉佐野南ICで阪神高速を下り、国道26号線を使って和歌山を目指す事にしました。りんくうタウンを通過する際には、沿道の桜並木が美しく咲き誇っており、先ほどまでの殺風景な港湾地域の景色とは対照的で心が和みました。

国道26号線は途中からバイパス化されており、しかも交通量が少ないのでとても快適なペースで山間部を抜ける事が出来ます。山の斜面には所々に山桜が咲いており、風景に春らしい彩りを添えていました。でもバイパスは途中までしか出来ておらず、再び海岸沿いに走る国道26号線の本線へ合流します。

所々に見え隠れする海を眺めながら和歌山を目指しますが、途中で国道26号線は向きを変え、海をはなれて再び山間部を抜けていきます。道路の呼び名も紀州街道から孝子越街道と変わります。そして、この孝子越街道のゆるやかな登り坂を駆け上がったところが、大阪府と和歌山県の境界となります。私とRSはそのまま県境を越えてようやく待望の和歌山県入りを果たしました。


和歌山城

紀の川大橋を渡って和歌山市の中心街へ入ると、目の前に立派な和歌山城が現れました。紀州徳川家の居城にふさわしい見事な造りだったので、少し立ち寄って見る事にしました。

お城の北側の紅葉渓庭園を通り抜けて場内へ入り、裏坂から大天守閣まで上っていきました。場内では沢山の桜が見頃を迎えており、多くの観光客が訪れていました。

IMG_3245
IMG_3248
IMG_3254

紀三井寺

和歌山城をあとにして国道42号線を南下すると、万葉集などで有名な和歌浦がありましたが、今回は立ち寄らずにそのまま通過して紀三井寺へ向かいました。紀三井寺はとてもわかりやすい所にあり、迷うことなくたどり着けました。紀州徳川家の歴代藩主が訪れたというこのお寺は、この辺りの桜の名所としても有名らしいので、ここへは是非とも立ち寄りたいと思っていました。

お寺へ続く道の両脇にはお店が建ち並び、ちょっとした門前町を形成していました。拝観料50円を払って楼門をくぐると、目の前には長い石段が現れました。結縁坂(けちえんざか)と呼ばれるこの石段は、全部で231段もあるそうです。年輩の観光客の方々は、皆さんは苦しそうに階段を登っておられました。

本殿前から眺める景色は素晴らしく、先ほど通過した和歌浦まで見渡す事が出来ました。

IMG_3259
IMG_3260
IMG_3269
IMG_3266
IMG_3275

海岸沿いの県道を疾走する

再び国道42号線を使って南下し、最終目的地に設定している白崎海岸を目指して走ります。最初の予定では「古江見」という交差点から県道20号線に入り、さらに県道23号→県道24号という海沿いの県道を使って白崎海岸へ至るはずだったのですが、「古江見」の交差点に差し掛かってもそれらしき道が見あたらなかったのでそのまま通過し、有田川沿いにバイクを走らせたあと「湯浅」交差点から県道23号線へ合流しました。
 
県道23号線とその後に続く県道24号線は、沿岸に点在する漁村を結ぶ道路で、海を眺めながら長閑に走れるところもあれば、車がすれ違う事も出来ない様な細い道を使っての山越えもあり、なかなかスリルに満ちあふれた道路でした。海から吹き付ける風が強く、斜面を石垣で固めて家を建てている光景が印象的でした。
 
そして、前方に氷山の様な白い岩がちらほら見えだすと、そこが最終目的地の白崎海岸です。

 

IMG_3286
IMG_3307

白崎海岸

白崎海岸は、白い石灰岩で形成されているとても珍しい海岸で、その一角が白崎海洋公園として整備されています。入場は無料だったので入ってみましたが、訪れている人はまばらでした。また、海から吹き付ける風がとても強くて、写真を撮るのも一苦労でした。

ちなみにこの白崎海岸は、「日本の渚100選」にも選ばれている景勝地です。

IMG_3293
IMG_3288
IMG_3291
IMG_3296

湯浅の町並み

さて、時刻も14:00が近くなって来ましたので、そろそろ姫路へ向かって引き返さなければなりません。再び県道を使って湯浅まで戻って来たところで、「醤油発祥地」という興味深い看板が目に入ったので、少しだけその辺りを散策してみました。

格子の町並みがとても懐かしく、ゆるやかな時が流れる町並みでした。また、町おこしのためか、それぞれの家の前には「紀州てまり」などの民芸品が飾られており、町並みにより一層の趣を加えていました。

IMG_3310
IMG_3312
IMG_3316
IMG_3313
IMG_3317

湯浅をあとにして、海南湯浅道路や阪和自動車道、そして阪神高速湾岸線を駆使して姫路まで帰ってきました。帰りの高速では強い風に悩まされ、特に湾岸線を通過する時には状態は最悪となり、身の危険を感じる程でした。また、街全体が黄砂の影響で霞んで見え、異様な光景を見ながらの帰り道となりました。


あとがき

人生初の和歌山県訪問と、春の訪れを感じる「桜」をうまく絡ませたツーリングが出来れば良いなと思って走りましたが、なかなか満足できる結果を残せました。ただ、正直に言うと、やはり和歌山は遠かった〜。