プチ・イージーライダーな旅6

2005年12月11日()走行距離295km Canon IXY DIGITAL450


前回の「プチ・イージーライダーな旅5」を敢行したのが11月5日、時期的な事を考えると、今年の「プチ・イージーライダーな旅」シリーズもこれで終わりだろうと思っていました。周山街道や帰り道の府道78号線→府道19号線→府道54号線の走りも、今年の「プチ・イージーライダーな旅」シリーズを締めくくるにふさわしいものでした。 2005年度の「プチ・イージーライダーな旅」シリーズは、こうして静かに幕を下ろすはずでした・・・。

が、ミキオ君の「まだまだ行けるで〜。」との一言から、急遽「プチ・イージーライダーな旅6」を敢行する計画が発動されたのでした。前回のツーリングで、古都・京都の懐の深さを思い知らされた我々は、その魅力を探るべく、再び京都を目的地に設定したのでした。


集合

真冬のツーリングなのでウェア選びは重要です。本日は、ブレスサーモのアンダーウェア上下を着用し、さらに上は長袖Tシャツ・トレーナー・耐寒ジャケットの4枚構成、下は革パンを着用して2枚構成で防寒対策に万全を期します。さらに念のため、オーバーパンツをトップケースに入れておく事にします。グローブの下にはブレスサーモのアンダー手袋も着用済みです。

集合時間は午前9:00なので、午前8:00時過ぎに家を出て、近所のセルフスタンドで燃料を満タンにし、姫路バイパスを使っていつもの集合場所の「姫路サービスエリア」へ向かいます。バイパスの上り口で信号待ちをしていると、隣に止まった車の中から、小さな男の子二人が手を振ってくれていました。私も左手でそれにこたえながら、にっこりと笑顔を返します。朝から良いコミュニケーションが構築出来ました。未来のライダー候補生に向かって下手な姿は見せられないので、信号が青になるとともに、エンストしない様に細心の注意を払いながらスタートを切り、姫路バイパスへ上っていきました。ふふふ、これで私の後姿に憧れて、あの二人は将来ライダーを目指してくれる事でしょう。

集合場所の「姫路サービスエリア」に到着したのは午前8:30、予定より早い時間に到着しましたが、すでに「ウメちゃん」は到着済みで、「ミキオ君」もガソリンを給油中でした。私の日ごろの指導の成果か、時間前集合が徹底されていますね、フフフ・・・・嘘です。

これだけ寒いと、ツーリングに出る物好きも少ないだろうと思っていたのですが、意外にも「姫路サービスエリア」には、多くのバイク乗りたちが集まっていました。我々は、いつも通り休憩室で缶コーヒーを飲みながら本日の打ち合わせを実施し、ひとしきりウェア談義に花を咲かせた後、恒例のスタート前の集合写真を撮り、「プチ・イージーライダーな旅6」をスタートさせました。


寒い!

京都までは、前回の「プチ・イージーライダーな旅5」と同じく国道372号線を使います。姫路を脱出し、社町あたりまでは寒さもあまり感じず、案外楽勝かと思われたのですが、社町を過ぎたあたりから寒さが増し、ちょっと辛くなってきました。紅葉も終わり、立ち枯れ感のある山道を走っていると、前方にもみじマークを付けたかなり遅いペースの車が現れたので、それをやり過ごすためと暖をとるために、思わずコンビニへ飛び込みました。「ああ、ホットコーヒーがありがたい。」

体も元に戻ったので、再び国道372号線を走ります。篠山市のあたりで「ウメちゃん」のハーレーが給油のため、ガソリンスタンドに立ち寄りましたが、前方にはどす黒い雲が垂れ込め、また、山の上には雪が積もっているのが見え、この先の道中に一抹の不安を感じさせます。

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恐怖の峠越え

悪い予感は的中するもので、再び走り始めると、ほんの少しですが雨がパラつきだしました。それまでにも少し降っていたようで、路面には濡れた跡が残っています。気温も明らかに低くなり、油温計もわずか2目盛までしか上がりません。さらに進むと山の斜面や道端に雪が積もっていて、思わずビックリです。
 
濡れた路面・低い気温・道端の雪と、この三つが揃うと頭に浮かんで来るのは「凍結」という二文字です。所々に現れる「凍結注意」の文字が恐怖心をあおります。前回のツーリング時にバイクが転がっていた峠に差し掛かかると恐怖は最高潮に達し、かなりびびりながらの峠越えとなりました。
 
何とか無事に峠越えを終え、その後湯ノ花温泉も通過して亀岡市入りを果たし、国道9号線に合流しました。国道9号線は前回に比べると流れもスムーズで、さほどひどい渋滞に巻き込まれる事もなく京都市内へ入る事が出来ました。
 
かなり寒い所を走り抜けてきたので、身体も再び冷え切ってしまっており、トイレにも行きたくて仕方なかったので、コンビニで本日二度目の休憩をとりました。あまりの寒さに耐えかね、コンビニでの休憩中にトップケースからオーバーパンツを取り出し、ボトムス三枚履き(パッチ+革パン+オーバーパンツ)で走る事にしました。このおかげで足下はホカホカモードとなり、一気に快適になりました。

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金閣寺をめざして

コンビニでの休憩中に、京都市内の最初の見どころを検討した結果、「金閣寺」に決定したので、そのまま国道9号線を直進し、五条天神川交差点から国道 162号線を使って北上したあと、前回のツーリング時に周山街道北上の起点となった、福王子交差点を右折して「金閣寺」をめざすというルートをとりました。

前回のツーレポでも触れましたが、この福王子交差点から東へ向かう府道29号線沿いには、贅沢な事に「仁和寺」「龍安寺」「金閣寺」という世界文化遺産が立て続けに並んでいます。福王子交差点を右折してしばらく走ると、目の前に「仁和寺」の巨大な門が現れました。「で、でっかい・・・!」と思わず声を上げるほど巨大な門でした。この門は二王門と呼ばれ、なんでも京都三大門のひとつなんだそうです。大きさもさる事ながら、その古さもかなりのものでした。

そして、石庭で有名な「龍安寺」の前を通過し、ほどなく「金閣寺」の駐車場へ到着しました。駐車場は1時間100円という割合良心的なお値段でした。二輪の駐車スペースには数台のバイクとともに、旧いVespa が停まっていました。

 

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鹿苑寺(金閣寺)

駐車場から少し歩き、券売所で拝観料400円を支払って「金閣寺」の入場券を購入します。驚いた事に、この「金閣寺」の入場券は「お札」でした。なので、むやみに折り曲げるわけにもいかず、取り扱いに少し困りました。

門をくぐって中に入ってみると、いきなり目の前に鮮やかな光を放つ金閣が現れました。思わず「おお〜!」と声をあげるほどの美しさでした。いや〜、本当に素晴らしい!まさに日本の宝です。

残念ながらオリジナルの金閣は、昭和25年に放火により消失してしまったらしく、現在の金閣は昭和30年に再建されたもので、昭和62年に金箔の張り替えが行われたそうです。どうりで美しく光り輝いているわけですね。

その後は、池泉回遊式庭園(・・・というらしい)をひとしきり見物してまわりました。

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京都市内周遊

「金閣寺」の駐車場で次の見どころを検討した結果、これまたメジャーな観光スポットである「清水寺」へ行ってみようという事になりました。ツーリングマップルの京都市街図でルートを調べ、北大路通を東に走り、東大路通を南下するルートを辿って「清水寺」を目指す事にしました。

目を皿の様にして案内看板を探しながら、ひたすら「清水寺」に向かって走ります。途中の賀茂川(だったかな?)を渡るときに、五山の送り火の一つである「大文字」が見えました。「ああ〜、やはりここは京都なんだなぁ〜。」

京都の街を走っていて気づいたのですが、新旧問わずVespaがやけに目につきます。しかも、古都の町並みにレトロなスタイリングのスクーターがよく似合っていました。Vespaユーザーとしては嬉しい限りですね。

古都の町並みを楽しみながら、さらに少しの迷走も交えながら、何とか「清水寺」近くの市営駐車場へ到着しました。駐車料金は1日200円でした。ただ、困った事に、係員が我々三台を誘導した先は身障者専用駐車スペースでした。さすがにこれはイカンだろうと思い、気を遣って隅っこの方にバイクを停めようとしたのですが、係員がしつこくそこに停める様に促すので、仕方なく身障者用スペースにバイクを停めました。知らない人が見たら、常識知らずの奴らと思われそうだな〜。


清水寺

「清水寺」は、京都でも一・二をあらそう観光名所だけあって、多くの観光客が訪れていました。参道には多くの土産物屋が建ち並び、古くから栄えた観光名所らしい雰囲気を漂わせていました。参道の先に構える丹色に塗られた仁王門をくぐって広大な境内に入り、鐘楼・西門・三重塔を眺めながら歩いて行きます。

拝観料300円を支払い、轟門・回廊を抜けて本堂への入り口に差し掛かると、なんともコミカルな大黒様のお出迎えを受けました。この大黒様は出世の手助けをしてくれるらしいのですが、何となくこの「清水寺」には似合わない様な気がするなぁ・・・。また、大黒様の前には弁慶の物だと伝えられる錫杖と鉄下駄が置かれていました。「ウメちゃん」が持ち上げてみましたが、かなりの重さだった様です。弁慶おそるべし!

本堂に入ると、いきなりそこが舞台の上になっており、美しい京都の街が一望出来ました。舞台を下から眺めながら上っていくと思っていただけに、ちょっとこの展開は意外でした。

本堂の裏手には、なぜか縁結びの神様があり、その一角だけ怪しい雰囲気を醸し出していました。大黒様といい縁結びの神様といい、何故お寺の中に神様がいるのかな?これは北法相宗(きたほっそうしゅう)という一寺一宗のなせる技なのでしょうか・・・?

そして、釈迦堂・阿弥陀堂あたりまで歩き、本堂の舞台を眺めると、まさしくテレビや写真などで目にする光景そのものを目にする事が出来ました。また、本堂の後ろに広がる京都の街との調和も見事でした。

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帰り道

「清水寺」を堪能し終えたのは15:30頃、参道の外れにあるヒマそうな喫茶店で、京都とは何の関係もない洋風カツ丼を食べて遅い昼食とし、帰路についたのは16:00頃でした。帰りは高速道路で一気に姫路まで帰る予定なので、東大路通を南下し、国道1号線に合流して京都南ICから名神高速へ上るルートをとりました。


途中で「東寺」の前を通過したので、今まで新幹線の車窓から見ていた五重塔を、間近で見ることが出来ました。今思えば、バイクを停めて写真ぐらい撮っておけば良かったなぁ〜。

高速に上ってからは、「プチ・イージーライダーな旅」の鉄則通り、時速80km/hの定速走行で名神高速→中国自動車道へ合流。吹田を通過する頃には陽も落ちてしまっており、「太陽の塔」が暮れなずむ空を背にたたずんでいました。かなり寒くて厳しい高速走行となりましたが、無事に姫路まで辿り着き、山陽自動車道で流れ解散となりました。諸君!お疲れ様でした。


あとがき

今回は、かなりメジャーな京都の見所を三人でまわってみました。京都市内は、若い頃に訪れたときの状態のイメージが強かったのでツーリングで訪れるのを敬遠していましたが、今回のツーリングで有る程度京都市内の走り方のコツをつかんだので、来年はもう少し京都市内を探訪してみたいと思います。