日本最古の鋳鉄橋を見に行こう(雪彦温泉)

2000年8月21日 走行距離不明(当時の運行記録より)


なにげなく地図を見ていると「日本最古の鋳鉄橋」という何とも興味をそそられる文字が目に入ってきました。

 

その橋は山間部を縫うように走る国道429号線の一宮町〜朝来町間という、今まで一度も走った事がない区間に存在する様です。未走覇路に加えて興味深いスポット発見とあれば、これはもう行ってみるしかありません!

 

・・・というわけで、「日本最古の鋳鉄橋」を見に行く事にしました。


迷走して福知渓谷そして長谷ダム

国道29号線を北上し、一宮町から県道6号線「八鹿山崎線」へ入り、途中から国道429号線へ分岐して西側から「日本最古の鋳鉄橋」へアクセスするつもりだったのですが、どうやら分岐する道を間違えた様で、思いがけず福知渓谷に入り込んでしまいました・・・。

 

涼しい風に吹かれ、綺麗な渓谷を眺めてながら走る事が出来たのでそれはそれで良かったのですが、このままでは「日本最古の鋳鉄橋」へ辿り着く事が出来ません。砥峰高原でバイクを停めて地図で位置確認をしてみたところ、どうやらこの道は県道39号線の様なので、とりあえずこのまま進んで山の東へ抜け、国道312号線を経由してから国道429号線へ合流する事にしました。

途中で現れた「長谷ダム」を眺めながら走っていると、急に雨が降りだして来ましたので、持参していた高校時代の自転車通学用の「雨ガッパ」を着用しました。


でも、カッパを着用し、タンクバッグとシートバックにカバーを被せて雨に対する備えを完了させると、皮肉なことに雨がピタリとやんでしまいました。完全な通り雨だった様です。良かったような、悪かったような・・・。

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巨大廃工場出現す!

生野町から国道312号線を北上し、今度こそ正真正銘国道429号線へ入ります。

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「日本最古の鋳鉄橋」というからには、さぞかし古めかしい橋だとろうと想像しながら、しばらく国道429号線を走ってみましたが、どこにもそんな橋は見あたりません。道路脇の地名標識から考えてもこの辺りなんだが・・・。

 

・・・と思って走っていると、突如目の前に巨大な廃工場が現れました。

 

「おお!なんじゃこりゃ〜?」

 

こんな山奥にとてつもなく巨大な廃工場があるとは・・・!

巨大な物好き&工場好きな私は嬉しくなってしまい、ちょっとあたりを探索してみました。

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老朽化が進んでいるので、危険防止のために工場内へは立ち入り禁止となっていましたが、敷地内には洋館があり、さらに近くには古いテニスコートをはじめとした幾つかの娯楽施設の残骸などもあり、昔は栄えていたであろう面影を見ることが出来ました。

 

おそらく山の向こう側の明延鉱山と何らかの関係がある施設なのでしょうが、現地ではこれ以上の手がかりはなく、詳細はわかりませんでしたが、こんな人里離れた山奥に巨大な産業都市があったなんて・・・今まで自分が知る事がなかった我が兵庫県の産業遺産を垣間見た気がしました。

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雪彦温泉

廃工場をあとにして、国道429号線を西へ抜け、そのまま南下して県道6号線経由で国道29号線へ戻りました。

 

安富町まで帰ってきたところで夢前町方面へ寄り道し、あらかじめチェックしていた雪彦山の麓にある「雪彦温泉」へ入りました。「雪彦温泉」は一般的な湯船と露天風呂を備えたこざっぱりとした温泉でした。

 

2Fの休憩スペースで座布団の上に寝っ転がって休憩し、人心地付いたところで家まで帰ってきました。

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あれ・・・?でも、よく考えると「日本最古の鋳鉄橋」を見ていないような・・・(汗)

 


補足

朝来町のホームページで調べると、今回見た巨大な工場は「神子畑選鉱所」と言い、この山の大屋町側にあった「明延鉱山」で採取した鉱物を選り分ける役割をしていたとの事です。そして、この「明延鉱山」と「神子畑選鉱所」を結んでいたのが「1円電車」と言われるトロッコ列車でした。近年まで観光用として稼働していたそうです。

敷地内にあった洋館は、生野銀山に技士として招いたムーセの居館を帰国後に移築し、事務舎として利用していたものだそうです。