青春18切符消費の旅

2010年04月05日(月) 走行距離17.3Km Nikon D40X


嫁さんが娘とのお出かけの際に使用し、残り使用回数が一回だけとなった青春18切符を先日郵送してきました。青春18切符の有効期限は4月10日までで、私が休日を利用してこの券を有効に使えるチャンスは今日しかないので、天気はイマイチでしたが、青春18切符を消費する為に輪行でポタリングに出掛ける事にしました。

 

せっかく一日乗り放題の券を入手したのですから、がんばって県外を目指そうと色々画策してみたのですが、さすがに普通列車限定の日帰り旅だと限界があるので、大分県内で今まで訪れたことのない佐伯市の豊後二見ケ浦の夫婦岩と、以前の「臼杵探訪」の際に見ることが出来なかった臼杵大仏を見物してまわる事にしました。


まさかの雨

最寄りの高城駅の改札で、青春18切符の最後の一日分に当日のスタンプを押して貰い、佐伯方面行きの列車に乗り込んで本日のポタリングを開始しました。空はどんよりとした雲に覆われ、車窓から見える町並みは、色彩を失ったかの様に暗く沈んで見えましたが、前日の天気予報では午後から天気は回復するとの事だったので、雨の事は全く心配していませんでした。ところが、車窓からの風景が山深くなるにつれ雲は低く垂れ込め、その色も徐々に深みを増していきました。

 

さすがにちょっと心配になり、携帯で佐伯方面の最新の天気予報を確認すると、午前中の降水確率は60%に変わっていました・・・(汗)

こりゃあ先に臼杵に立ち寄った方が良いかな・・・、と一瞬思いましたが、そのまま予定通り佐伯方面へ向かいました。ところが、臼杵をすぎたあたりからごく少量ながらも雨が降っていて、路面がぬれているのが確認できました。

 

うーん、これは判断ミスだったかも・・・。 


豊後二見浦の夫婦岩

豊後二見浦の最寄りのJR浅海井(あざむい)駅で列車を降りると、幸いな事に雨はやんでいました。まるで民家の様なこぢんまりとした駅舎を抜けて通りへ出てみると、すぐ目の前には海が広がり、夫婦岩の場所も確認する事ができました。

 

夫婦岩までは歩いてでも行ける距離でしたが、車重12KgのSPEED P8を担いで歩くのにはちょっと厳しい距離だったので、海岸沿いの公園の休憩所でSPEED P8を組み立て、濡れた路面の上を水しぶきを巻き上げない様にゆっくりとペダルを漕ぎ、夫婦岩のすぐ近くまで行ってみました。

 

晴れていれば、青い空と海を背負った綺麗な光景を見ることが出来たのでしょうが、今日の場合は雨がやんでくれただけでもラッキーだと思わなければなりませんね。

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貧相な昼食

次の列車の到着時刻までにはかなりの時間があるので、この間に食事を済ませておきたいところですが、周囲を見回しても飲食店らしきものは見あたりません、仕方がないので先程の休憩所まで戻り、持参した珈琲を飲みながら海を眺めたり、設置されていたテーブルを利用して自分撮りして遊んだりして時間をつぶしてました。でも、そうやって時間をつぶすのにも限界があるので、とりあえずお店を探してみる事にしました。

携帯のナビでコンビニを検索しても、半径5Km以内には見あたらず、かろうじて 1Km先に「しおさいの里」という施設がある事がだけが確認できましたので、とりあえずそこまで行ってみる事にしました。

 

でも、せっかく辿り着いた「しおさいの里」のレストランは残念ながら定休日で、しかも、同じ敷地内にあった「海鮮丸」というお店も同じくお休みでした・・・(汗)

 

さらにその先まで走ってみても、食事が出来そうなお店は見あたらなかったので、道ばたにある小さな商店でパンを購入し、先ほどの「しおさいの里」に併設されている公園のベンチで貧相な昼食タイムとしました。

 

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暁嵐の滝

昼食を済ませたあとも少し時間が余っていたので、先ほど昼食を求めて走っている際に見かけた案内看板に従って、暁嵐(ぎょうらん)の滝まで行って見る事にしました。

 

道路の要所ごとに設けられた案内看板通りに狭い村中を進んで行くと、通りで遊んでいる子供達が「こんにちは」と気持ち良い挨拶をしてくれました。ああ、なんて感じの良い町なんだろう。

 

暁嵐の滝は、浅海井駅の裏手にある瀧三柱(たきさんはしら)神社の奥にありました。神社の名前に瀧という文字が見られるので、和歌山の那智の滝みたいに神社の御神体になる程の立派な滝なのかなと思いましたが、実際には高さ15m程のかわいい滝でした。

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皮肉な青空

ちょうど頃合いの時間になったので、浅海井駅へ戻って臼杵へ向かう準備を整えていました。ところが、その最中に雲間から太陽が顔を覗かせたかと思うと、みるみるうちに青空が広がっていきました・・・、なんて皮肉な事でしょう。

 

ちなみに、後に知った事なのですが、この浅海井駅は、九州最東端に位置する駅として割となのだそうです。しかも、まるで民家の様な・・・という印象を受けたのはその通りで、実際に住居と駅が一緒になっている非常に珍しい駅で、なんと昨年の9月に「ナニコレ珍百景」に認定されたそうです。これで、はからずも去年の錦帯橋行きに続いて二つ目の「ナニコレ珍百景」訪問となりました・・・(笑)

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二王座歴史の道をSPEED P8と走る

浅海井駅から臼杵駅まで約20分の列車の旅のあと、前回の「臼杵探訪」の際に印象的だった二王座歴史の道をSPEED P8とともに走ってみました。

落ち着いた雰囲気の町並みの中を、ゆっくりとペダルを回しながら進んでいくのは、軽快に風を切って走るのとはまた一味違った爽快感がありました。

 

爽快だったのはそれだけではなく、ここでも道ゆく子供から「こんにちは」と挨拶してもらえました。旅先での挨拶の交換って、本当に心が和みますね。

 

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臼杵石仏

二王座歴史の道で爽快感を味わったあとは、いよいよ本日最後のみどころ臼杵石仏へと向かいます。本日のポタリングでは最長距離となる約5Kmの道のりでしたが、メインルートの国道502号線は対向4車線の立派な幹線道路で、歩道もかなり広めにとってあるため、とても快適に駆け抜ける事ができました。

 

臼杵石仏とは、平安時代後期から室町時代にかけてこの地の山肌に彫られた石仏の総称で、古いものでは千年以上の風雨に耐えて今に伝わる人々の信仰のあかしです。  

 

券売所で観覧券を購入(530円)し、順路に沿って都合四ヶ所に分かれて現存する石仏群をゆっくりと見て回りました。    

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青春18切符消費完了

本日のメインイベントとも言える臼杵石仏の見物を終えた後は、上臼杵駅から再び列車に乗って帰路につきました。

 

本日利用したJRの運賃は

高城~浅海井:1,080円

浅海井~臼杵:360円
上臼杵~高城:540円

合計1,980円で、約2,000円分をお得に楽しめた一日でした。

 

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あとがき

今日は、青春18切符を使って要所を列車で繋ぐ旅を楽しんでみました。前半は天気にこそ恵まれませんでしたが、佐伯市が誇る景勝地をじっくりと時間をかけて堪能する事が出来ました。また、臼杵では、前回の訪問で印象深かった二王座歴史の道を新しい旅の相棒と共に走れた事は、とても良い思い出となりました。そして、千年の歴史を今に伝える臼杵石仏は、とても神聖で、かつ、荘厳なものでした。

 

いずれをとっても満足度の高い見所ばかりでしたが、それに華を添えてくれたのが、道行く子供達からの気持ち良い挨拶でした。思えば、自転車に乗ってポタリングを始めてからというもの、道行く人から挨拶をされる事が多い様に感じます。

 

いかにも旅行者然とした格好で自転車に乗っているからなのか、それとも大分県の風土によるものなのかは分かりませんが、  いずれにしても、わりと歩行者に近い速度で進む乗り物を旅の相棒に選んでいるからこそ成立するコミュニケーションである事は間違いないと思います。

 

日程的な事を考えると、大分生活での輪行ポタリングはこれが最後になると思いますが、 今後も訪れた地で気持ちの良い挨拶を交わせる事を願って、ポタリングは続けて行きたいと思います。