関宿ポタリング

2010年05月29日()走行距離9.7Km NikonD40X

前回の「四日市ご近所ポタリング」から3週間が過ぎ、そろそろ旅心が疼いて来だしましたので、SPEED P8と共にポタリングに出かけてきました。

 

今回の目的地は、三重県は亀山市に残る旧東海道の宿場町「関宿」です。

やっぱり車は楽だなぁ〜

今回の目的地の関宿までは、片道約30Kmの道のりです。当然の事ながらこの距離だとSPEED P8での自走は無理なので、現地までは車を利用する事にしました。大分滞在中だと、電車のダイヤや現地までの乗り継ぎを調べたり、乗り遅れない様に早めの行動をしなければならなかったりと、何かと煩わしい事が多かったのですが、車だとSPEED P8をそのまま荷台に積み込めるので楽勝です。

 

もちろん、移動そのものも快適で、エアコンの効いた室内でFM三重を聴きながらナビ通りに車を導き、小一時間程で本日のポタリングの開始点となる「道の駅:関宿」までたどり着きました。

 

午前10時の「道の駅:関宿」は、駐車場に停まる車はまばらで、片隅に2〜3台のバイクが停まっているという程度で、落ち着いた休日の朝の雰囲気を漂わせていました。

 

前日の天気予報で今日は曇り空を覚悟していたのですが、幸いなことに空は晴れ渡っており、しかも少し暑くなりそうだったので、念のために羽織ってきたウィンドブレーカーを車内に残してポタリングを開始しました。こうやって、不要なものを車内に置いておけるっていうのも車を使ったポタリングの便利な所ですね。

 

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東の追分から探訪開始

関宿は、旧東海道沿いに残る宿場町で。その規模は、江戸~明治時代にかけて建てられた200件以上もの町屋が約1.8Kmにわたり現存するというかなり大きなもので、おそらく私が今までツーリングで訪れてきた古い町並みの中でも最大級の規模でした。

 

これだけ規模が大きいと、途中で訳がわからなくなりそうなので、まずは関宿の東の入り口にあたる東の追分まで移動し、東から順番に散策を開始することにしました。

 

ちなみに、この東の追分は、東海道と伊勢別街道の分岐点になっており、写真に写っている大鳥居は伊勢神宮を遥拝するためのもので、伊勢神宮の式年遷宮の際に、内宮宇治橋南詰めの鳥居が移されてくるのだそうです。

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木崎の町並み

散策に使用した「関宿イラスト案内図」によると、関宿は東から木崎・中町・新所と三つの区間に分けられていました。

 

序盤の木崎の町並みは、特に目を引く様な目立った建物こそありませんでしたが、関宿の特徴を残した町屋が立ち並び、落ち着いた雰囲気をあたり一面に漂わせていました。

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御馳走場

木崎から中町にさしかかるところに、御馳走場と書かれた石碑が建つ一角がありました。ここは、関宿に出入りする大名行列の一行を、宿役人が出迎えたり見送ったりした場所だったため、御馳走場と呼ばれているそうです。

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開雲楼と松鶴楼

御馳走場の向かいには、関宿を代表する遊廓である開雲楼と松鶴楼の建物が残っていました。松鶴楼の方は今では商店としての姿が板についていますが、開雲楼の方は通りに面した竪繁格子や二階の格子窓、こった造りの手摺りなど、当時の遊廓としての趣をそのまま残していました。大名行列を出迎える御馳走場の正面に遊廓があるなんて、何だか出来すぎてる様な気がしますね。

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中町の町並み

中町では、色つきの壁や虫籠窓、風変わりな形の窓など、少し特徴的な町屋がちらほらと見うけられる様になってきました。

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旅籠鶴屋

その中町でも特に目を引いたのは、千鳥破風と二階に設けられた虫籠窓が特徴的な建物で、関宿を代表する旅籠のひとつだった鶴屋です。江戸時代には脇本陣も務めたという由緒正しき旅籠なのだそうです。

 

また、鶴屋の近くには眺関亭という建物があり、その二階からは関宿の町並みを一望することが出来ました。

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伊藤本陣跡・橋爪家

さらに、関宿に二件あった本陣のひとつである伊藤家本陣跡や、巨大な三角屋根が特徴的な江戸時代の豪商の橋爪家などを見て回りました。

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旅籠玉屋(歴史資料館)

鶴屋とともに関宿の旅籠の双璧をなし、「関で泊まるなら鶴屋か玉屋、まだも泊まるなら会津屋か」とまで言われた旅籠の玉屋が、歴史資料館として公開されていたので、中を覗いてみました。(関まちなみ資料館とセットで300円)

 

屋号である宝珠の玉をかたどった虫籠窓がとても印象的な建物で、店の間に掲げられた看板や、和心あふれる客室や美しい庭が良い味をだしていました。

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関まちなみ資料館

中町には、先ほどの玉屋の他にもう一件資料館がありました。こちらは、町屋を利用したもので、まちなみ資料館と名付けられていました。中にはいろんな展示物がありましたが、その中でも興味深かったのは、昭和初期から現在までの関の町並みを定点描写した写真で、町並みの変化(逆に変化の無さかな?)が上手く表現されていました。

 

それと、面白いことに、明治時代の自転車が無造作に展示されていたので、自転車つながりで写真におさめておきました。

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地蔵院門前の町並み

中町と新所の境目にあたる場所には地蔵院という寺院があり、その向かいには、先ほどの鶴屋・玉屋とならんで関宿を代表した旅籠の会津屋と、二階の洋風窓と奇麗な青色の壁が印象的な洋館屋などが並び、情緒のある町並みつくりあげていました。

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新所の町並み

新所では、これと言って目を引く様な特徴的な建物こそありませんでしたが、鏝絵を施した端正な町屋が美しく並んでいました。その中をSPEED P8と共に駆け抜け、関宿の西の玄関口である西の追分まで走りきりました。

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ナガオ薬局にて珈琲ブレイク

ひととおり関宿を回ったので、昔の薬局を改装したカフェ「ナガオ薬局・カフェ綾羽」で少し休憩する事にしました。昔は薬局だったため、本来はお茶を得意とするお店だった様ですが、どうしても珈琲が飲みたかったので、ブルーマウンテンブレンド&ガトーショコラ(ケーキセット800円)を注文し、落ち着いた店内でしばしゆっくりとしたひとときを過ごしました。

 

ちなみに、この「ナガオ薬局・カフェ綾羽」の店内は、よくぞこれだけ集めたと思える程多くのレトロな薬局グッズ?が所狭しと並んでいました。

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他にこんなお店も

関宿には、ナガオ薬局の他にも、いろんな興味深いお店が沢山ありました。

 

いかにも足袋一筋に歩んできたと思われる足袋屋さん。看板に示された電話番号はなんと二ケタです(笑)。また、見事な庵看板を掲げた老舗和菓子屋さん。

 

さらに、町屋を改装した英国紅茶のお店。今度来る機会があればここでティーブレイクってのもいいかも。

 

そして、江戸時代最後の年号である慶應元年から商いを営んでいる老舗のお茶屋さん。嫁さんへの土産に買って帰ろうかと思ったけれど、軒先に並べられた松・竹・梅の「梅」の値段を見ただけで驚いてしまったので、怖くて店内には入れませんでした・・・(笑)

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町並みへの配慮

関宿では、この美しい町並みへの配慮として、電線をすべて地中埋設しているそうですが、それとともに、公共の施設・設備なども町並みに配慮して作られていました。

なかなか良い試みですね。

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帰り道

さて、一通り関宿を探訪して珈琲ブレイクも済ませたので(←と書くとあっさりしていますが、実は二往復もしました)、車を停めた道の駅まで戻り、あとは来た時と同じコースを辿って帰路につきました。もちろん帰りのお供もFM三重でした。

あとがき

今日は、初めて車を使ったポタリングを楽しんできました。今までの鉄道を利用した輪行と違い、時間に束縛される事がないので、じっくりと町並みを探訪する事が出来ました。

 

関宿に関しては、以前から訪れてみたいと思っていた宿場町でしたが、予想を裏切ることなく・・・というか、予想以上の素晴らしい町並みで探訪のし甲斐がありました。