門司レトロ&関門海峡制覇の旅

2010年04月25日()走行距離20.8Km Nikon D40X & CASIO W63CA

年初から始まった大分への長期出張もようやく終了し、28日に一旦姫路へ帰任する事になりました。日程的な事を考えると、前回が大分生活最後のポタリングだと思っていたのですが、25日から三日間赴任休暇を取得することが出来たので、無事大分での長期出張勤務を終えた自分へのご褒美として、SPEED P8で福岡県と山口県を同時に制覇する旅に出かけてきました。

ソニックを使って豪華な輪行

今回は、福岡県は門司港まで輪行するので、豪華に特急列車ソニックを使います。博多〜大分間を結ぶ特急列車ソニックは、かなり広いデッキスペースを備えているので、SPEED P8をそこに置き、指定席でゆったりくつろぎながら、小倉駅まで約1時間半の列車の旅を楽しみました。

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門司港駅

小倉駅で九州本線に乗り換えると、門司港駅へはわずか10分あまりで到着しました。輪行の場合は、バイクでのツーリングと違って散策の起点は必ず駅になります。駅には大抵の場合その町のスポットを完結にまとめた観光マップが置いてあり、これが結構ポタリングの役に立つことが多いので、今回も駅に置いてあった「門司港レトロ・ガイドマップ」を手にとって、門司港の散策を開始しました。

 

門司港は、町の玄関口である駅そのものが最大のみどころとなっています。大正3年に旧門司駅として開業した駅舎は、昭和63年に鉄道駅舎としては初めて国の重要文化財に指定されたという大変貴重なものです。

 

ネオ・ルネッサンス様式といわれる左右対称の木造建築は、本当に芸術的な美しさでした。

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華やかなりし頃の面影をめぐる

門司港駅の周辺には、かつて貿易港として栄えた頃の面影を随所に見る事ができました。まずは、大正10年に三井物産の迎賓館として築かれ、かのアインシュタイン博士も宿泊した旧門司三井倶楽部を見物します。

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そして、八角形の塔が特徴的な大正6年の建築物である旧大阪商船をながめ、

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さらに、明治45年に建てられた旧門司税関などを見て回りました。

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関門トンネル人道を通って下関へ

駅周辺のレトロな町並みを探訪したので、しおかぜの道と名付けられたサイクリングロードを走って、壇ノ浦の戦いで有名な関門海峡へ向かい、本州まで歩いて渡れる関門トンネル人道を使って下関へ向かいました。

 

トンネルの長さは約780m、徒歩だと約15分で海峡を横断する事ができます。ちなみに自転車で渡ると下関側で通行料20円が徴収されます。

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壇ノ浦砲台跡と壇ノ浦古戦場址

トンネルを通って下関側へ出ると、最初に目に飛び込んでくるのはずらりと横に並んだ大砲です。これは、幕末に長州藩が馬関海峡(関門海峡)封鎖に使用した大砲のレプリカでした。さらに、砲台のお隣には、馬関戦争で使用された青銅砲のレプリカも置かれていました。

 

また、この関門海峡は、前述の様に平家を滅亡に導いた壇ノ浦の戦いの地でもありますので、壇ノ浦の合戦の場面を再現した義経の八艘飛びや知盛の碇潜(いかりかづき)の像など、源平の合戦にまつわる記念碑なども建てられていました。

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赤間神宮

当初の予定では、関門トンネル人道を渡るのみにして、下関側の散策は考えていなかったのですが、少し時間に余裕がありましたので、トンネルのエレベーター前に置かれていた「関門海峡・浪漫マップ」を頼りに、少しだけ下関のみどころを回ってみました。

 

最初に訪れたのは、壇ノ浦の戦いで亡くなられた安徳天皇と平家一門をお祀りしている赤間神宮です。門構え・社殿ともに丹塗りでまとめられたとても美しい神宮でした。訪れた時にはちょうど結婚式がとりおこなわれていて、新郎新婦は多くの観光客からカメラを向けられていました。

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旧秋田商会ビル

「関門海峡・浪漫マップ」を頼りにさらに下関探訪を続けます。国道9号線を走り続けていくと、割と大きめの交差点の角に、見事なドームを天に頂いた立派な洋風建築が現れました。歩道橋の上から確認してみると、屋上には庭園と和風の家屋まで備えた興味深い造りになっていましたので、少し立ち寄ってみました。

 

建物の周りを興味深く観察していると、建物の中から説明員の男の人が出てきて建物内部の見物を勧めてくれたので、一通り見物させてもらいました。

 

この建物は、大正4年に建てられた旧秋田商会ビルで、1階部分は洋風の事務所、2階・3階は和風の書院造りの住居という和洋折衷になっている非常に珍しい建築物でした。残念ながら屋上へあがる事が出来ませんでしたが、歩道橋から確認できた庭園は日本庭園になっており、和風の家屋は茶室になっているそうです。

 

また、1階の事務所には、漆喰の装飾が美しく施された米国製壁時計が、当時そのままの姿で稼働していました。(さすがに現在はゼンマイから電動に変更されています。)

 

ちなみにこの秋田商会ビルは、現在は下関観光情報センターとして稼働しています。

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下関南部町郵便局

旧秋田商会ビルのお隣にも、同じようなレトロな外観をもつ建物、下関南部郵便局がありました。ここは、旧秋田商会ビルよりも古い明治33年に完成した舎屋で、現役の郵便局舎としては日本最古のものなのだそうです。

 

その現役最古の局舎の玄関脇には、このレトロな外観に良く似合う丸形ポストが設置されていました。先ほどの旧秋田商会ビルの説明員の方の話によると、この下関南部郵便局は、丸形ポストの第一号が設置されたところなのだそうです。

 

さらに特筆すべきは、この局舎の中庭です。一世紀以上の歴史を誇る局舎の壁に囲まれた中庭は、ここは中世ヨーロッパか?と見まがうばかりの美しさで、とても見事なものでした。

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下関その他

さらに、旧下関英国領事館も見ておきたい所だったのですが、こちらは残念ながら改修中で建物を見る事は出来ませんでした。関門海峡の下関界隈には、他にも高杉晋作の像や終焉の地碑、龍馬と晋作の友好を称えた青春交響の塔などもありましたが、時間的な事も考えて、そろそろ対岸の門司港へ引き返す事にしました。

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こがねむし

再び関門トンネル人道を通って門司港へ戻ると、時刻は14時前になっていましたので、昼食に門司港名物焼きカレーをいただく事にしました。散策の途中でゲットした「門司港レトロ焼きカレーMAP」をじっくり眺め、選び出したのは「こがねむし」というお店です。「開店から28年間つぎ足して煮込み続けたカレーは自慢の一品」と書かれた説明文に惹かれちゃいました。

 

お店の中はカウンターとテーブル席が少々というこじんまりしたもので、とてもアットホームで雰囲気の良いお店でした。もちろん、焼きカレーもとっても美味かったです。

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バナナの叩き売り発祥の地

美味しい焼きカレーをいただいて、門司港まで戻ると時刻は15時前でした。帰りの列車は15時37分発なので、SPEED P8を輪行バッグにしまう時間を考慮しても少し時間が余っていましたので、門司港駅の近くにあるバナナの叩き売り発祥の地の碑を見物してきました。

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程よい時刻になったので、門司港駅から列車に乗って小倉駅へ移動し、乗車予定のソニックを待ちました。そうそう、駅構内を移動している時に、輪行バッグに詰めてホームに置いてあるロードバイクを見かけました。自分以外で輪行している人を見た(実際に人はみていないけれど)のは初めてだなぁ。

 

そうこうしている間にソニックが到着したので、再び1時間半の列車の旅を楽しみながら大分へ戻り、本日のポタリングを終えました。

あとがき

今回は、長期出張終了のご褒美として、SPEED P8で福岡県と山口県を一気に制覇してきました。山口県は昨年のツーリング「安芸の宮島・錦帯橋ツーリング」で制覇済みですが、福岡県は今まで訪れた事がなかったので、今回のポタリングで「制覇の図」の領土を拡大する事が出来ました。

 

門司港・下関ともにみどころが多く、九州生活の最後を飾るのにふさわしいポタリングとなりました。5月からはSPEED P8の活躍の場は東海地方へ移りますが、今度は車を使える様になるので、車を併用しながらのポタリングを楽しんで見たいと思います。