杵築ポタリング

2010年02月28日() 走行距離 22.4km NIkon D40X

年初から大分県へ長期出張中のためツーリングに出ることが出来ず、このホームページも更新が滞っていましたが、先日折り畳み自転車のSPEED P8を購入したのを機に、ライダーとしての活動を再開すべく、早速ポタリングに出かけてきました。

 

記念すべき初ポタリングの目的地は、大分県北東部の城下町「杵築(きつき)」です。先日、本屋の平積みコーナーで見た「杵築」の写真集に写っていた坂の風景が印象的で、是非その坂をこの目で見てみたいと思い、今回の目的地に設定しました。

 

久しぶりのスポーツ自転車

午前7時30分に部屋を出て、最寄りの駅に向かってSPEED P8を漕ぎ出します。愛車は昨日到着したばかりなので、駅までの約4kmの道のりが実質的な初乗りになります。スポーツ自転車に乗るのは初めてではないのですが、以前乗っていた頃からかなり期間が開いているので、高いギアで路面を流れるように駆け抜けて行く感覚がとても新鮮に感じられました。さすがに、いつも乗っている共用のオンボロママチャリとは違うなぁ・・・。

 

ただ、昔乗っていたMTBとは変速方法が違い、SPEED P8はグリップシフトを採用しているので、シフトのアップ・ダウンをしばしば間違えたのはご愛嬌です・・・。

 

最寄りの駅までの道中を快適に駆け抜けた後は、駅前の公園でSPEED P8を折り畳んで輪行バッグにしまい、電車に乗って杵築へ向かいました。昨晩部屋で何度も輪行バッグへのしまい方を練習しただけあってバッチリでした・・・(笑)

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杵築の町まで

約1時間の電車の旅でJR杵築駅へ到着したあとは、駅舎の脇でSPEED P8を組み立て、目の前を走る県道644号線を走って市街地へ向かいました。路面の微妙な傾斜の変化に合わせて変速を繰り返し、出来る限り一定のスピードを保つ様に心がけてペダリングを繰り返します。

 

途中に坂もあったりして、ちょっと気合いが必要な場面もありましたが、低速ギアを駆使して無事乗り切り、下りでの高速走行を楽しんだりしながら杵築の市街地までの道のりを走りきりました。

酢家の坂

杵築の街は、杵築城を中心として南北の高台を武家屋敷群が築かれ、その高台の谷間に商人の町がはさまれるという一風変わった町並みを形成しています。その高台と商人の町をつなぐ石畳の坂が今も何本か残っており、それがこの杵築の街の景観の最大の特徴となっています。その中で最も有名なのが、北台の武家屋敷と商人の町をつなぐ「酢家の坂」です。私が書店で見た坂の風景もこの「酢家の坂」のものでした。

 

老舗味噌屋の脇から北台の武家屋敷に向かって伸びる重厚な石畳の坂は、向かいの志保屋の坂から眺めるとひときわ美しく、しばらくこの場所から離れる事が出来ませんでした。

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中根邸

杵築の街では、ひな祭りの時期にあわせて、武家屋敷や寺院・老舗店舗などに昔から伝わるお雛さまを飾り付けるという「ひいなめぐり」という催しを開催中で、至る所に観光マップが置かれていたので、その観光マップを手にとって杵築の見どころを回りました。

 

まずは、南台に残る唯一の武家屋敷「中根邸」に訪れてみました。 茅葺き・瓦葺き折衷の屋根が一風変わった雰囲気を醸し出していましたが、庭から眺めるととても落ち着いた雰囲気で、女性が弾くアコーディオン(多分催しの一環)が醸し出す音色が、とてもゆっくりした時間の流れを作り出していました。

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一松邸

中根邸の近くに、一松邸(ひとつまつてい)という立派な屋敷がありましたので、中に入ってみました。総瓦葺きの立派な屋敷でしたが、こちらは武家屋敷というわけではなく、昭和初期に大臣を歴任した杵築の初代名誉市民「一松定吉」氏の邸宅なのだそうです。

 

座敷からは、守江湾のほとりにたたずむ日本一可愛い杵築城の姿を見る事が出来ました。

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大原邸

「志保屋の坂」を下りて、向かいの「酢家の坂」を上り、北台に残る武家屋敷を回ってみました。北台でまず最初に訪れたのは、杵築藩の家老の屋敷だった大原邸です。さすがに家老級の屋敷だけあって、総茅葺きの屋敷も立派でしたが、屋敷の裏に広がる回遊式庭園も見事でした。

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磯谷邸

大原邸のすぐ近くには、藩の御用屋敷であった磯谷邸が残っていました。御用屋敷だったからなのか、同じ藩政時代の建物でも、先ほどの大原邸や中根邸と違って総瓦葺きの立派なものでした。

 

庭には美しい梅の花が咲いており、うららかな春の訪れが近いことを感じさせてくれました。

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藩校の門

北台の通りの中ほどには、旧藩校「学習館」の門だけが残されていました。どうやら、今でも小学校の門として使われているそうです。また、大原邸と磯谷邸のあいだにも屋敷が残っていましたが、現在は改修中だったので残念ながら見物する事はできませんでした。

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ひいなまつり

中根邸の紹介の際にも触れたように、杵築ではこの街に残る伝統的なお雛さまを飾り付けるという「ひいなめぐり」という催しを開催中で、今まで回ってきた屋敷にも、いろいろなお雛さまが並べられていました。

 

この催しを地域のローカルニュースや番組で良く取り上げていたため、多くの観光客がお雛さまの見物に訪れていました。また、この日もどこかのテレビ局が撮影に訪れていました。

 

そういえば、以前ツーリングで岡山県の高梁を訪れたときにも、城下町にお雛さまを飾り付ける催しをしていたので、町おこしの一環としてこういった催しが増えているんでしょうね。

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商人の町

昼も過ぎて、そろそろおなかも空いてきたので、高台をおりて商人の町をうろついてみました。事前に調べたところによると、杵築丼やら杵築サンドやらを提供するお店があるとの事だったのですが、SPEED P8で通りを流しただけではよく分からなかったので、街に残る老舗の味噌屋やお茶屋さんをまわり、最後にもう一度「酢家の坂」を眺めてから杵築の街をあとにしました。

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最後に坂道の洗礼が・・・

JR杵築駅まで戻る道中では、ロードレーサーに乗ってツーリングを楽しむ男性の方とすれ違いざまに会釈を交わしました。俺もちょっとは自転車乗りと認められたのかな・・・(笑)

 

杵築駅で切符を買おうとすると、駅員さんから列車が大分駅までしか走らないとの説明がありました。昨日チリで発生した地震による津波を警戒して、大分より先への運休が決定したのだそうです。

 

仕方がないので、大分駅前の歩道で人目を気にしながら自転車を組み立て、約6Kmちょっとの道のりを自走して帰りました。距離自体は大したことないのですが、途中にかなり長い上り坂が控えていて、これがかなりの難関なのです。SPEED P8のローギアをフルに使い、亀の様な歩みで淡々と坂を上って行きました。斜度がどの程度かはわかりませんが、かなり足に堪えました。

 

走行車線では、V-Maxが軽々と駆け登って行きます。ああ、こんな坂、RSだと楽勝なんだけどなぁ・・・。

 

苦しみながらも何とか足をつかずに坂を上り切り、無事部屋まで帰り着くことが出来ました。でも、旅の終わりにあんなに厳しい坂の洗礼をうけるとは思いもしませんでした・・・(笑)

まとめ

今日は、人生初の輪行で「杵築」の街を探訪してきました。事前に予想していた通り、この街の印象を決定づける坂の光景は見事なものでしたし、いにしえの城下町を飾り付ける「ひいな」達もとても見応えがありました。

 

自分たちの街を自分たちの家に伝わる資源で盛り上げて行こうという心意気が、参加している人達から感じられ、とても好感がもてる催しでした。

 

今までの旅には、例外なくバイクを使い続けて来ましたが、今回からは自転車の輪行という手段を旅のスタイルに加えてみました。今後、我がバイクライフも大きい変化が訪れるものと思われますが、輪行を上手く駆使して、常に二輪車による旅は続けて行きたいと思います。